猫にはめずらしいと思うが、リブは“お手とおすわり”をする。これは、しつけようと思ってやり始めたのではなく、遊び感覚でやっているうちにするようになった。 たぶん、リブと私との間でしか通じない遊びなんだろう。他の誰がやらせようとしても決してしないのだから。
以前、猫特集の番組で、手を銃の形にして猫に向けてバーンと言うと、コテンとひっくり返って死んだふりをする猫の紹介があった。 しかし。。。 飼い主の女性が言うと何度でもやるのに、取材に行ったスタッフがやろうとしても、その猫は全く反応せず、うるさそうな顔をしてよそへ行ってしまったものだ。
つまり猫とはそういうものだ。 犬なら、遊んでくれる人間には誰にでも尻尾を振るだろうし、お手もおすわりも、誰が命じてもやる(…はずだ)。でも猫は違う。 猫は人の命令などきくものではないし、お手やおすわりをする相手は、誰でもいいわけではない。それは信頼関係に裏付けられた相手との一種の遊びで、しかも、自分が楽しいと思うからやるのであって、命じられたからやるのではないのだ。 その辺が、誰にでも愛想を振りまく犬と、もっとも違う側面でもある。
かなり有名だから誰でもご存知だと思うが、世界にたったひとつの『猫のサーカス団』がある。そこの団長さんが、「どうやって猫をしつけるのですか?」と聞かれたとき、こう答えていたことを思い出す。 「猫をしつけたり、命令してやらせたりしたことは一度もない。私はただ、猫と遊んでいるだけだ。猫が楽しいと思うのはどんなことか、それを考えてやっているだけだ」 う〜ん、さもありなん。
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