みょうの日記
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2002年03月13日(水) 波があるんだね

夜、久しぶりにケンタくんに寄った。ゴンの具合が悪くなってからは、ほとんど脅迫されてるみたいに、速効で帰っていたから。
ホント、久々だなぁ・・・。
なんて考えながら、セットを頼んで席について・・・しばらくはコーヒーを飲んでポテトをつまみながら、小事をすませていた。
ポテトがなくなったところで、少し冷めかけたハンバーガーを口に入れた。
最初はレタスだけ、二口目にチキンを口にして。

硬直した。

だってね、ケンタくんのフライドチキンの味がしたから。まぁ、当たり前なんだけど。
ケンタくんのフライドチキン・・・、実はゴンは大好きだった。
ダメだって言ってるのに、匂いがするとすっ飛んできて、ヴルヴルんがんが言いながら、うっとりのため息つきながら、家中食べてる人の後を追い掛け回していた。あんまり可愛くおねだりするから、みんなそろって一番大きなチキンの、一番骨よりの、一番味がついてない場所を慎重に取ってあげちゃってた。
そうすると、もう夢中で、口元をこれ以上ないってぐらいふくらませて、ひげなんか全部総毛立たせちゃって、目なんか少女漫画の女の子みたいにキラキラキラキラ輝かせちゃって、一飲みでゴックンするもんだから、小さくちぎって少しずつ少しずつあげてた。
夜中になんかうるさくて起きていったら、暗闇の中、必死で二本足で立ってゴミ箱に顔突っ込んで、匂いを嗅いでたり(あわよくば取ろうとしてたり)して、おネェはそのいじましさに苦笑しかでなかったよ。
食欲ががたんと落ちて、あんなに食べてた鶏肉の水煮も口をつけようとしなくなったのに、ケンタくんの匂いは相変わらず食欲を刺激していたみたいだったね。最後に食べたのは、今年に入って一回あったっけ?
そんなことを、ブワッと思い出しちゃって。
それまでまったく気にも止めずにケンタくんに入ったんだけどね。
だけど、思い出したらもう食べられなくなった。
「ヤバイ、泣く!」って慌ててハンバーガーをビニール袋に入れてお店を逃げ出した。
家に帰ってからも泣いちゃった。ハンバーガーは結局オトートに食べさせた。

しばらくケンタには入れないな。

悲しいのっていうのには、波があるんだね。


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