 |
 |
■■■
■■
■ 飼い殺し(かいごろし)
演劇用語のはなし
先日、来年公演のための舞台の下見に行ってきました。 技術さんと制作さんとの打ち合わせだったのですが、舞台の見取り図をみながらさまざまな専門用語が飛び交うのでわからないことも多々あり。
最近はやっとながら、暗転板付き、とか蓄光テープとかもちゃんとわかるようになりましたが、最初きいたときは、「アンテンイタツキ?」「チッコー??」てサウンドだけでは日本語なんだかさっぱりわからず、なんのことかわかりませんでしたものねえ。
ちなみに、暗転板付きとは:ショーがスタートしたときに、真っ暗な状態からライトがついたときに、すでに出演者がいること。「じゃあ、暗転板付きからお願いします〜」とか指示が出るんですよ。 蓄光テープは、暗くてもうっすら光ってくれるセロテープみたいなもので、場所の目印にします。みんな略して「チッコー!チッコー!」ていうんでサウンドだけだとなんのことかなぁ?と思うんですよね。
で、その日も舞台の裏側とかを見せてもらいつつ、いろいろ話してたんですが、その中で 「ここ飼い殺しになるねえ」といわれ、 「・・・??」
飼い殺しですよ、、?なんとも物騒な言葉ですよ。 意味を聞いてみると、舞台でなにかやっていて、はけた(退場した)先が裏に通じてないような出口のない部屋だった場合、その後舞台の演出上暗転もなにもないと、終わりまでずっとそこで息をひそめて入ってなきゃいけない、というような場所のことを言うんだそうです。
で、思ったんですが、
この先海外とかで公演やったりしたら、きっとこういう言葉をうまく伝えられるようにならないといかんのじゃないかなぁと思った次第です。 さっきググってみたら「演劇用語集」なる日本語演劇用語サイトがあり、ほかにもいろいろ専門用語がありました。
IT用語と違って、カタカナ語があまりないんだなぁと。なんというかこういうところに演劇という日本の歴史を感じますよねえ。歌舞伎とか大工とかそういう伝統の重みというか。
飼い殺し、英語でなんていうのかな、、? たとえば、「person who cannot なになに〜」みたいにはいえると思うんですけど、ただその状況を意味として説明するからながーくなって現場では使えないと思うんですよね。 それに、日本以外のショーでだって、「飼い殺し」の場面はあるはずで、きっとなにかワードがあるはず? そういうのこれから知っていきたいなぁ、と思いました。
2008年10月23日(木)
|
|
 |