ラズベリー日記

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2005年04月09日(土) 中村勘三郎襲名公演

先月に続いて今月も行ってきました。超満員。活気があっていいですねー。

「籠釣瓶」
吉原の花魁、八ッ橋に邪険に扱われ斬り殺してしまうという男の話。
玉三郎の八ッ橋の美しいこと。。。一人の男の運命を狂わし、自ら悲劇を招き入れてしまった八ッ橋の役にピッタリ。花道での妖艶な笑みは天使の微笑みか悪魔の笑みか。次郎左衛門の運命を狂わすくらいの力があったことは確実でしょう。
はじめは素朴な田舎の豪商、次郎左衛門(勘三郎)が人気ナンバーワン花魁、八ッ橋に一目惚れしてからの入れ込みよう、裏切り、復讐。このそれぞれの勘三郎さんの表情がものすごい。特に大詰。舞台上では数分の間に過ぎてしまうけど、実は4ヶ月の時を経た次郎左衛門の心境を、ここまで表せるのかと。刻一刻と復讐を遂げるための表情の変化を目の当たりにしてゾクゾクと寒気がしたくらい。ものすごい舞台でした。そして八ッ橋を斬り殺したあとの「籠釣瓶は良く切れるなぁ」って。これ以上次郎左衛門の狂気を表すセリフはない気がする。ものすごい台本。


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ちか [MAIL] [ラズベリーピット別館]



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