闇鍋雑記帳
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1970年07月11日(土)

今日には今日の風が吹く

明日には明日の風が吹く


そんな言葉の通り、毎日が過ぎていきます。
18日には検診があり、まだ子宮内に出血が見られるので、出来るだけ安静にという事でした。
でもね、安静なんてできっこありません。
家の仕事は、なかなか人に任せられないんですよ。

まだ、涙が出ます。
まだ、狂ってしまいたいと思っています。
誰もいない、どこかへ行ってしまいたいと思っています。

毎日、あの子の遺骨の前で、手を合わせ、お線香を手向け、骨箱を胸に抱いては話しかけています。

人払い状態は続いていますが、何とか強がって過ごしています。
次の赤ちゃんの当てなどないのに、「次、頑張らなくちゃね。」などと言って、笑っています。
本当はもう諦めているのに、心配掛けないように言ってるだけです。
感情を吐露したら、たぶん、皆、驚いて退くでしょう。

こんなに痛い思いばかりして、望んだ子供が来てくれなくて・・・。

わたしは何回待てばいいの?

何回、こんなに悲しい思いをすれば、次の赤ちゃんが来てくれるの?

7/23、2/6、10/12、7/4、そして、9/10。

わたしは、子供たちが自分のお腹から去ってしまった日を忘れていません。
これを一生抱えて生きていくんです。
プニプニだって同じなんです。
待ち望んでいた、兄弟がいなくなった日なんです。

幸せそうな妊婦さんを見ると、羨ましいです。
何で、自分だけこんな目に遭わなくちゃならないんだろうと、小さい我に囚われてしまうのです。
もっと不幸な人なんて、たくさんいるというのに。

どうすれば、自分の気が済むのだろう。それすら分かりません。
葛藤と混乱の中、毎日を過ごしているのです。

わたくしがつわりの最中、プニ坊は、どこかに出掛けていきたくても、じっと我慢して耐えてくれました。
一生懸命、家のお手伝いをしてくれました。
赤ちゃんが来たら、自分が面倒を見るんだ、自分のおもちゃを貸してあげるんだと、何度も何度もその夢を語っていたのです。
そして、何度打ち砕かれたことでしょう。
産んであげることの出来ない自分が、本当に恨めしいのです。
子供のささやかな希望を叶えてあげられない自分が、情けないのです。
でも、もう、わたくしも限界に来ています。
もうこんな思いはたくさん。
まだ、子宮の痛みは続いています。
これを忘れられる頃には、また頑張ろうと思うことが出来るのでしょうか・・・。


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