月の詩
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ねえ、どうしようもないくらいに、 憎しみを覚えることだってあるのよ。 ねえ、ホントならそんな思いは私だって 抱きたくないわ。 けれど一方的に注がれた刹那的な憎悪は、 私に降り掛かり、貴女の憎悪は私の憎悪となるのよ。 私が受けた以上の憎悪を返して、思い知らせてやりたい、 たとえ、そう思うことが罪だとしても。 思わずにはいられないのよ。 私の頭の中では血まみれの貴女がのたうちまわっているのよ。 私が受けた以上の痛みを思い知らせてやりたいと、 そうしなければ私の心に淀んだ霧は晴れない。 いつまでも、鉛のような重い憎悪の霧が、 心に淀む。
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