月の詩
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11月は、泣く事をためらわない。
どんな痛みも、それは想いの結晶だから。
あの、悲しみと表裏一体の幸福。
私達が手にした永遠。
銀色の輝きの渦の中心。
スタートは11月。
どんなに苦しくて、切なくて、悲しくて、
痛くても。
手首を切るような真似だけはしないと誓った。
この事で、自分を傷つけるのはやめようと、誓った。
誠実さに泥を塗るような真似だけはしまいと想った。
だから。
11月は泣く事をやめない。
いつまでも同じ冷たい涙でも。
そして叶うならもう一度。
あの時を。
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