昨日ロードショーの『鍵がない』を見てきました。
夜の回(大森南朋が舞台挨拶)は立ち見ならあったけど、2回目に急遽監督が挨拶するっていうのでそれにした。 少し前の私なら「立ち見ならあるのか〜〜」って一瞬でも迷っちゃったと思うけど、そのへんは大事にするものが変わってきた。 それに監督ー。ぜひともお話を聞いてみたかったので、それだけでも嬉しかった!
「シネ・ラ・セット」といって、シネ・アミューズとかと同じビルの中にある、座席50人くらいの、超小さい映画館でした。 終わった後に外で感想を聞かれたんだけど、それがかなり長くて細かくて(笑)、なんか自分の感想をそのときにうまくまとめられた気がする。 ああいうのは今まで答えたことなかったけど、なかなかいいな。 一緒に観た友達も別のところで聞かれてたらしくて、後で聞いたら「私80点にした」「私もー」「で、キャスティングとストーリーが3で後は4にした」「うわ。ちゃんとしたんだね。私はキャスティングを3にしたかったけど、全部に4にしたよ」 てな感じで、やっぱりかなり価値観似てる子だなーと。
「最初、階段をあの子が降りてきて、『あ、この子でいくのね』って思った」 って言ったら、「そうそう、そこでちょっとがっかりしたんだよね」 みたいな。 ちょっと辛口ながらも「でも、そういう細かいとこじゃなくて、映画の空気感全体で観よう」ってお互い正当化。
しかしですよ、私は、自分がその雑誌の人に答えた内容に、かなり自分で酔いしれてしまったとですよ。 「どう受け止めましたか?」みたいな抽象的な質問に、 「ずっと夜中のシーンで、主人公も絶望的ながら風景も絶望的で一緒にドロドロするんだけど、だんだん背景も白んできて、鍵も無事見つかって、這い上がり始めたところで終わって、その後の世界は自分の世界に繋いでいくというか」とかそういうことを言ってた、多分。 はっきり行って聞かれたときは感想ゼロ状態だったんだけど、聞かれれば出てくるもんだなー。 「忙しい人に見てもらいたいです。」 ととっさに出た自分にも拍手。ぱちぱち。
というか、映画って、何が好きかっていうので一緒なのよりも、同じものを見てどこが良かったかとかが一緒なことが何倍も嬉しい。映画に関わらずだけど。
例えばですが、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』は私は苦手なタイプの映画だったのですが、いろんな批評みたいなのを見てて、結構「泣いた」みたいな感じであって。 私は自称「泣き虫」で、すぐぐっと泣けてしまうような感傷屋のつもりなのですがこの映画には全然泣けなくて、なんか「ん???」みたいな感じで。「ひどい、ひどい」みたいな。 でも唯一ホロっと泣いてしまったシーンがあって、それは、目の見えなくなった主人公を車で送ってあげる人が、こっそり花束を買っていて、でもそれを渡せなかったシーン。シートに置いてあるんだけど、目が見えないから、渡さなきゃ気づかないんだよ! なんか、味方を全てなくしてしまった主人公の、唯一の味方っていうかね・・・
映画を見出すと、次々と見たくなる。 時間の使い方がうまくなった気分になる。 次の日へ〜。
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