昨夜のことだった。 夜中に急な用事で出かけなくてはならなくなり、 夫婦揃ってマンション横の駐車場にある車に向かった。 その日は朝から冷え込み関東一帯では初雪だった。 いつも車通勤をしている主人であったが、雪のために電車での出勤となった。 当然のことながら駐車場に止めてある車には雪が降り積もっている。 このままでは走れないので、車に積もった雪を地面へ落とす。 素手で雪を振り払っているのでなんとも冷たい。 早く雪を除去したかったので、冷たさを我慢して夢中になって作業をすすめた。 すると背後になにやら気配を感じる? 振り返って見ると主人の他には誰もいない。 気のせいだったのだろうか? きっと気のせいだったに違いない。そう思って作業をすすめる。 すると今度は明らかに人の声が聴こえた。 びっくりして後ろを振り返る! そこには白い顔した老婆が立っていた。 その老婆は微笑みながら口を開いた。 「それでは冷たいでしょうに、ほれ、これを使いなさい」 差し出されたものは箒だった。 真夜中に老婆、なんて怖いのでしょう
二人きりだと思っていたのに、何処で見られてるかわからないものですね。 それにしてもこんな(かなり怖かったけど(^^ゞ)親切な方もいらっしゃるなんて、世の中まだまだ捨てたものではないですね。 おばぁさん、ご親切にありがとうございます<(_ _)>
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