日本とイタリア、では
政局が安定しないなど、似たところもありますが
国民性や国に対する考え方が対極的な部分が多い。
たとえば、日本の公共事業では
受注額の約0,3%はボス政治家が
ピンはねすることが慣わしになっていますが
イタリア人が言うには
そんなクリーンな政治家ならわが国にもってきなさい、と言う
イタリアでは料率が決まっていないうえに、
5%は確実にピンはねされる
と、イタリア人は口を揃えて言う
さすがにそれはありえない、と思う
イタリアには
「国を無視する風潮がある」
イタリア人は、税金でもなんでも、
国に対して嘘をつくことはスポーツの一種というくらいに思っている
国もどうせ悪い連中がやっているんだから
自分たちの家は自分で守らなくてはいけない。
自分たちの町は自分たちで、
国の世話にならずにやっていかなくてはいけない。となる
イタリアに行くと町がきれいな理由は
そこが自分たちの住むところだからであり
きれいなほど価値があがると思っているからに他ならない
国は邪魔することはあっても、けして助けてくれることはない。
したがって、納める税金は少ないほどよく
またごまかした分は自分たちの人生をエンジョイするために使う。
日本人とイタリア人、
政治不信のところまではようやく同じレベルにきた。
しかし、日本では予算の季節ともなれば相変わらず
補助金をもらいにいく
一方、イタリアは脱税容疑で首相の座をおわれた人が
繰り返し首相候補として出馬し
再び首相の座に返り咲いた
国民感情的には
「自分たちの首相が国からお金をだましとっているぞ、よくやった」
と、なるわけで
これは彼らの皮肉ではなく本音なのかもしれない
団長の今日の一言
「この日記、実は肝心な事を書いてません」
|