どうしても逢いたいあたしは、深夜にmasayaの携帯にメールを入れる。
今日はの午後は逢えますか?
朝、レスが入っていた。
『おはやう。で何時頃がいいんだ?』
今日も駄目だろうと思っていたので、少し嬉しかった。 でも、半信半疑。 1時頃とレスを送って、masayaからのメールを待った。
とりあえず昼飯?
残念な事に、あたしは今日、予定が入っていた。 本当に残念。一瞬そっちの予定を断ってしまおうかと思った。 でも、友人の送別会。断るわけにはいかなかった。
逢えるの?
あい。
友人たちとのランチの間、masayaからのメールを待つ。 ふと気付くと携帯が圏外になっている。慌ててアンテナを伸ばしてみる。 電波は届くんだろうか。masayaからのメールはちゃんと着くんだろうか。 少し不安で、それでも一通りのコース料理を食べ終えた。 ちょうどそのタイミングでmasayaからメールが着いた。
どこに行けばいい?
待ち合わせの場所を決めて、これからまたお茶に行くという友人達に午後から用事があるので先に帰ると詫びて、私は慌てて席を立った。空模様が怪しい。一度家に帰らないと。 家に帰って、残っていた家事を手早く済ませ、masayaに渡す機械の包みを持って家を出る。 車を運転してると、またメールが来た。
ついた。ぶらぶらしてるっす。
駐車場に車を置いて、店内に入る。 きょろきょろ見回してもmasayaの姿が見えなかった。どこだろう? ふと、振り返ると、歩いて来る彼が見えた。ひさしぶりに逢うmasaya。
…こんにちわ。
なんとなく気恥ずかしかった。 逢えなくて、不安定になって、ぐずぐず拗ねてたのが恥ずかしかった。
masayaは相変わらずひょうひょうとしていて、車に乗り込むと、すみやかに左折などといいながら運転する。近くの和食のファミレスのような場所で彼は昼食を取る。あたしはアイスコーヒーを頼んだ。食事をするmasayaをみながらストローでアイスコーヒーを飲む。
昼御飯をパクパクと食べるmasayaをあたしは少し嬉しく眺める。
何?
なんでもない。見てるだけだよ。
そんなふうな適当な会話。 食事を終えて車に戻って、masayaに渡す包みを開ける。今流行のEMSの機械だ。 じつは彼に借りていたのだが、調子が悪くなったので、メーカーに電話して代替品が来ていた。 箱を開けると、前のやつより上のランクでちょっと嬉しい。
さて。じゃぁ、プルプルと震えるところにでも連れ込んでみやう。
3度目。小さいがサービスがいいホテル。最近は雑誌にもよく紹介されている。 部屋に入るとさっそく包みを開けて、masayaは機械を装着する。
うわー。すごいぞぉ。
ほんとぉ?
うん。ゆうちゃんもやってみろー。
ええー。痛そうだよぉ。
一通り、EMSで遊んで、masayaは説明書をうんうんと頷いて読んでみたり。 そんなことをしていると、バスタブにお湯がたまった。
一緒にお風呂に入るのはどれくらいぶりだろう? バスバブルで泡立った浴そうに身体を沈める。 ジェットバスでどんどん泡がふくらんでいく。 集めた泡をmasayaの方に寄せてあたしは遊ぶ。 泡で遊ぶ事に飽きると、抱き着いてキスをする。そうやってしばらくあたしは泡とmasayaと戯れていた。
先にあがって、ベッドに横たわるっていると後からあがったmasayaが入って来る。
失礼しまぁす。
ねぇ、いっつもそういうよねぇ。
そかぁ?挨拶だよ。一応。
抱き締められるのも久しぶり。たくさんのキスも久しぶり。 痛い程乳首を噛まれるのもひさしぶり。 masayaの肩を噛むのもひさしぶり。 たくさんのひさしぶり。
キスをしながら、masayaの指があたしの脚の間を弄った。
ん?確認してみたよ。
バカ。
潤んでいるのはわかりきっている。でも改めて確認されると恥ずかしい。 抱き着くと、彼の唇はあたしの耳朶をとらえた。 徐々に降りて行く唇。途中でいろんな場所で遊んで、それでもまだ降りてゆく。
あっ。
ふいに両手で両脚を広げられた。一番恥ずかしい姿。 恥ずかしさと快感は比例してゆく。masayaの舌が遊ぶ。 耐え切れなくて、逃げ腰になると、また力を入れてぐっと引き寄せられた。溢れているのがわかる。あたしの体液と彼の唾液。 ヤメテ、ヤメナイデ、言葉と躯は反比例する。 愛でられているのか虐められているのか、もうわからない。
あたしはmasayaにキスをする。 たくさんキスしたいと思う。唇に、うなじに、耳に、肩に。 そう思って、彼の上になった。何度かキスを繰り返していると 彼はもう入って来ようとしていた。 そうね、あたしも、もう待てない…。 徐々に奥深くに入って来る。神経は一点に集中する。 そのままであたしはしばらく動けずにいる。溢れ出る快感を受けとめながら。 躯の中心を軸にして、ゆっくりと動き始めると瞬く間に昇りつめる。 動きを止めようとすると、容赦なく突き上げられて、あたしはまた動き始める。
体位を変えても、それは変わらない。何度も突き上げられて 貫かれて、泣き声のように喘いで、あたしは果てる。 正常位で、バックで、もう何をされてもあたしは感じるんだろう。 波が退くことは…ない。
ベッドに突っ伏してあたしはmasayaに貫かれている。 激しい動き。前後に動く速度が早くなる。打ち付けられる感覚。
あ、もう、イキソウ…ダメ。
そう思った時、masayaが言った。
もう、イク…よ。
しばらくは繋がったまま動けなかった。
少し落ち着いて、ベッドでmasayaに抱かれたまま、あたしは気になっていた事を彼に聞いた。
彼が居なくなるはっきりとした日付け。
あたしが思ってたよりそれはずっと早い日付けだった。 涙が溢れて来る。泣かないと決めていたのにとめる事は出来なかった。 何も言わずにmasayaはあたしの頭を何度か撫でてくれた。 淋しくて、辛くて。わかっていたことだけど、 やっぱり笑って受け入れるのは無理だと思った。
彼の肩の後ろの筋肉が好き。 彼の鎖骨が好き。 テキトーに可愛がってくれるのが好き。 変なメールをくれるところが好き。 数え切れないくらい、好き。 …でも、口には出さずにあたしはmasayaにキスをした。
ねぇ、噛んでもいい?
どーぞ。
肩を噛むと痛がった。あたしはそれを見て笑った。 唇でmasayaを愛撫した。小さかったのが、徐々に大きく変化してゆく。 愛おしいとおもいながら、あたしは愛撫を続けた。 舌先で、くるくるとしてみたり。上下に動かしてみたり。 いっぱいにくわえるとやっぱり大きいと思った。
ふぅ。疲れた。
そう言って、やめるとmasayaが言った。
今日は乗らないのかぁ?
乗らないよう。乗って欲しい?
乗らなかったら俺が乗るだけだよ。
相変わらずなんていう間抜けな会話だろう。 笑いながらあたしは彼の上に躯を沈めて、動きはじめる。 すぐに快感が押し寄せて来た。
もう少しこのままでいて。もう少しだけ、一緒にいて。
そうおもいながらあたしは動き続けた。
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