セシルの日記

2004年05月14日(金) 小説「魍魎の匣」

■魍魎の匣/京極夏彦

京極堂シリーズの内、なぜかこの本だけ、図書館においてなくて。
未読だったのが(だって厚いから高くて買えないんだもん。それにこれだけ買ってもね)、ハードカバー版が新しく入荷したので、ようやく読むことが出来た。

シリーズ2作目。
その後の作品中によく出てくる「バラバラ殺人事件」がこれなわけですね。
やっぱりこのシリーズは順番に読まないとダメね。
しかし、最新作まで先に読んでしまってると、登場人物の人となりが熟知できてるから
とっても読みやすかった。
この頃の関口くん、元気だね。
最新作なんて、もうボロボロなのに。

ストーリーも面白かった。
読み始めると思ったよりもさくさくと読めてしまった。
小難しい京極堂の薀蓄も少なかったような。
ちょっと生々しい部分もありますが、読後感は結構爽やか。
ミステリーとしても、後半、かなり引き込まれました。
ワタシとしてはなぜかとっても「順序」が気になって・・・。

ストーリーも重要ですが、やっぱりキャラクターが個性的で魅力的。
好みでいうと、モチロン榎木津礼二郎ですが、木場刑事も好きだなぁ。
不器用だけど、人間くさくて。
初めは銭形警部のイメージだったけど、もっと繊細ですね。
榎木津探偵は相変わらず小学生みたいだけど、意外に今回はいつもより役に立ってた気が。



****只今読書中****
<黄昏の岸 暁の天/小野不由美、百鬼夜行−陰/京極夏彦>


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