珈琲の時間
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2002年05月21日(火) |
いつか見て笑えますように |
10時に目が覚めた。 妹はまだ寝ている。 遊ぼうねの約束は目的を決めてないから今日もお流れだね。 だるいから別にいいや。 ベランダに出て水をあげて静かな空気を満喫して パスタでも茹でるか。 出来上がった頃に妹が起きてきた。 しばらくして母が帰宅し、これから祖母の所へ行くと言う。 私はこの間顔出したばかりだからいいや。 そう断ると、母と妹は二人で出かけていったので 部屋に戻ってMacで作業をしたりしていた。 暗くなる前に戻ってきた二人は嬉しそうに 「ドレスを見せてもらっちゃった−」 と、わざわざ部屋まで上がってきた。 6月に結婚する従姉妹が仕事休みで家にいて、 披露宴で着るドレスを買ったので見せてもらったのだそうな。 「綺麗だったよ−。順番で貸してくれるってー。」 ふーん。 嬉しくないわけじゃない。 追い詰められていくようで落ち着かないだけだ。 責め立てられているようで顔を上げたくないだけだ。 こんなふうに歪みたくないから 平常心を保とうとして笑顔を作ってみるものの よけいに落ち込んでいくばかりで。 あー。もう、こんな時は考えちゃダメなんだってば。 どんどん嫌な人間になってっちゃうんだから。 無心無心。 そして無心でMacの作業を続ける。 もう18時を回っていた。 暗くなってきたなぁ。 庭に出てみると母が草むしりをしていた。 まだやってるの?もう暗いよ? 「うん、もうやめる」 「これみて、これ、いいでしょ。」 種から芽を出した朝顔の為に妹と二人でネットを張ったんだそうな。 雨戸閉める時に邪魔にならない? 「大丈夫大丈夫」 と、母は笑って言った。 ふーん。そっか。 夏にはこのネット一面に朝顔の花が咲くことだろう。
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