あめあめあめあめ。やぱーり雨が降る。黒い影が硝子越しの背景をひた登る。登る?あぁ、あんな所にくっついてるよ。降りられなくなっても知ーらないっと。気がついた人の負け。いや、勝ち負けじゃないんだけども。このせっかくの静かな空間に音が響くのが不快。不快を言えばどうだ最近のこの沈黙は。まるで何所かに消えてしまったようじゃないか。