珈琲の時間
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2002年09月10日(火) さびしんぼう

身元確認書類として運転免許証
宛先に住所と氏名を記入した官製葉書
3.5x4.5の顔写真
本籍が記載された住民票
戸籍抄本

戸籍抄本は本籍地でないと取れないということで車で約一時間かけて西の外れに向う。

ついでにおじいちゃんの家に寄って行こう。
手みやげに果物を買って。

梨、モモ、ブドウ、キゥイ、
あ、アケビだ。
おじいちゃんの家の裏にアケビの木があったっけなぁ。
ずっとずっと昔、もいで食べたっけなぁ。

懐かしいから買ってみた。


お父さんと叔母さんが家の掃除に来ていた。
おばあちゃんは「だれ?」と言った。
忘れるなんてひどいなぁ。(笑)

仏壇にお線香をあげて梨を一個だけ御供えした。
なんだか跡形もない違和感に包まれる。

あまり時間がなかったのでお茶を2杯だけ飲んで
野良猫の話しを楽しそうに話すのを聞いて
(野良猫が家に入ってきて仏壇の食べ物を皿ごと持って行こうとするんだって。)
やせっぽちでお腹を空かせて毎日来るから餌やるのに忙しいんだって。

前に来た時はおじいちゃんの思い出話しを繰り返ししてたけど
今日は楽しそうにいろんな話しをしてくれた。

勝手口から覗き込んでるネコが2匹いた。
あ、おまえらのことかぁ。(笑)

16時半。ここの役場は5時までだから時間ぎりぎりだ。
また来るね。

離れたところに置いてあった車に乗り込んで
家の前を通り過ぎる時に縁側で手を振っているおばあちゃんの姿が見えて
ちょっと嬉しかった。

また来るよ。

役場の駐車場から見下ろした川は水が澄んでて綺麗だったなぁ。
その上を赤とんぼがたくさん飛んでいた。

帰り道を運転中、携帯が鳴った。
お母さんからだ。
「出た時間からすると帰りが遅いから。」
そう言ってこちらの話しも聞かずにガチャンと受話器置いてくれるし。(こら)
お父さんの実家の近くの役場に行くって分かってるから
急に不安になったのかな?
3回くらい電話が鳴って「だああああああ!しつこい!!」

別に私にとってはお父さんだって親なんだから
そんなに嫌がらなくても良いじゃん。

でも嫌がるのは目に見えてるからそんなこと言わない。
何度も同じ話しをして説得しても無理だと言う事を知っているから言わない。
お互い嫌な気分になるのなら隠れてコソコソするからいいの。
たくさん嘘を積み重ねるからいいの。
嘘付くのは得意だし罪悪感なんて少しも感じてられるかってんだ。

それにしても帰ったら何ごともなかったかのように
「カレー作ってよ。」
って、自分はロンブーの番組とか見て笑い転げてるんだから。

でも、そんな態度がおもしろい。
きっと電話しつこくかけたから怒られると困ると思って誤魔化してるんだよね。
にやにやしちゃったよ。

よーし、カレーだ、カレ−。
どうでもいいけど手伝ってよぉ。


urahihc |mailココロのスキマ

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