珈琲の時間
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あっけなく終わった。 長い年月を苦しんだあの戦いは、ほんの些細なあの人の一言で音もなく砕け散った。 おそらくこの事が宣戦布告のきっかけとなるであろう。 闘争心をむき出しにして向ってくる事を期待してみたいところ。 何度も期待させる言葉をふりまいては逃げまどうあなたに 裏切ったと言う言葉は不自然でもなんでもないと思っていた。 信じているのは勝手だと、期待するのは勝手だと、あなたは牙を剥くが 信じてもらいたかったから、見ていてもらいたかったから 気紛れに自分をさらけだして来たのでしょう?
裏切ったと言う言葉に傷付け。 思いっきり悲しめ。 その後で良いから、ゆっくりで良いから、 裏切られたと言わせてしまった自分の行動を振り返れ。 あの人も傷付いている。それを、思いやれ。
振り返ったところにはもう誰も居ないかも知れないけれど。 前を向かない限り見つからないところを歩いているけれど。
手を差し伸べる事はいくらだってできるけれど、 今はあなたに対してそういう気にはなれない。
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