珈琲の時間 INDEX|過去|未来
店内にイヌを連れて入ってきた人がいた。とっても大きなシベリアンハスキーだ。きちんと手入れもしつけも行き届いてるようでおすわりして大人しくしてたんだけど。自動ドアにも何処にもペットは御遠慮下さいなんて書いてないもんだから言うに言えないなぁ。なんてちょっと考えていたら1人が注意に出たのよね。申し訳ありませんが−っと。その人の奥さんはもう30分以上もあーだこーだ悩んでてやっと品物が決まった様子。その間ずっと寒い外で待っていたせいもあってか忠告を受けてすんなり外に出たと思いきや「おい、やめよう。」と帰る事を促したんだ。「なんでよ?」という奥さんの言葉にも耳を傾けず「早くしろ気分悪い。」と。奥さんは「ごめんなさいねー。」と申し訳なさそうに素直に後について行った。その後、車から戻ってきた旦那さんは「迷惑をかけたか?何の迷惑をかけた?」と怒鳴り込んでまた車に戻った。かのように見せてまた戻ってきて「何処にも何にもはり紙もしてないじゃないか。文句つけるならはり紙くらいしておけ。」とまた怒鳴り込んだ。居合わせた他の2名のお客様と店員自分含め3人。とても静まり返った。そのお客様は車を切り返すと自動ドアギリギリまでバックしてエンジンをふかして黒煙をまき散らして去って行った。ふむ。とりあえず残る2名のお客様の接客を早めに済ませ帰り際に「御迷惑をおかけして大変申し訳ございませんでした。」と一言のフォローはあたりまえ。御迷惑ってのは「店内の雰囲気を乱しました事を心よりお詫び申し上げます。」てことだね。で、思うんだけどさぁ。「食品を扱ってる店に動物を持ち込まないってのは常識だよね。」ていう、2人の意見もわかるけど、常識というたかが多数決な意見はあまりに安易な発言にすぎないのでは?と。確かに商品が食品だから髪の毛1本やはたまた他の事でも異物混入関係のクレームには本当に最善の注意を祓わなければならないし、万が一そういう事が起った場合些細な事でも訪問して頭を下げたりするのはうちでは主に店頭に立つ販売員の役目だったりする。製造とお客様の中間の立場上やむを得ない。嫌だけどしょうがない。で、話しがそれがちだけど、ペットを家族同然に迎えてる人の中には一緒にいるのが当たり前な人ももちろんいるだろうし、ましてやアレだけ手入れやしつけた行き届いたワンちゃんは自慢の御子息同様かと。はり紙をしていないうちが全面的に悪いと思うわけよ。書いてあれば入らなかっただろうし、他の人の前で注意を受けるなんて恥ずかしい思いをしなくてすんだろうし、こちらもそんな事を気にかけず嫌な思いをする事もなく何事もなかったはずだ。いくら注意が「申し訳ありませんが〜」の言葉から入ったとしてもかわいいワンちゃんを汚いもののように扱われたと言う感情も拭えないんだろうしね。まず一言ワンちゃんを誉めて、その後にはり紙をしてないけれど、といったお詫びをした後に、申し訳ありませんが〜と外で待っていただく理由をきちんんと説明するのがベストかと。たった一言ですまそうとは思わずに、世間話含めやんわりと少しの時間外で話す覚悟をして行くようでないとダメだろうな。気分が和むまでの時間。いやぁ、別に私がでしゃばる事でないし、もうちょっといろいろ考えて行動したら?失敗するもよし。次の教訓に生かせなければ意味もないけどな。角が立つと悪いから黙って様子を伺わせていただきますわ。でもね、私はこう思ったのよ。それだけ。
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