映画 - 死に花 --- 2006年10月29日(日)

死に花 --- 日本/2004

監督:犬童一心
脚本:小林弘利/犬童一心
出演:山崎努/宇津井健/青島幸男/谷啓

真夜中になにげなくテレビを観ていたら、ちょうど映画が始まるところでした。あまりのタイミングの良さに見入ってしまいました。
藤岡琢也さんの追悼で放送していたみたいです。

おじいちゃんたちが……いや、あえてジジイと呼ぶけど、ジジイたちがとんでもないことをしでかすストーリーです。
老いるってなんだろう、というのが最大のテーマ。
確かにジジイばっかな映画であまり派手さはなかったけど、面白かったです。感動系というより、もっと淡々としたコメディ映画……だと、思う。

年を取るって言うのはマイナスイメージになりがちだけど、それは仕方のないことだし、嘆くようなことじゃないと思う。よくアンチエイジングとか聞くけど、「無駄な抵抗しやがって」っていつも思う(笑)。それより、いかに年を重ねていくか、考えていくのが先じゃないのかなー。
肉体は衰えていくけれど、心は違う。考えることに必要な材料がだんだんと増えていく。だけど、ある日突然アルツハイマーや認知症で心が子供の頃に戻ってしまうこともある。年を取るってすごい不思議。
老いるって言うのはある意味で取り残されるということなのかもしれません。だけど、映画の中のジジイたちはすごく楽しそうで、すごくうらやましかったです。

高齢社会になった日本ですが、たぶんきっと私がおばあちゃんになる頃は、定年関係なく働かないと食っていけなくなるんじゃないかな、と思う今日この頃。お金持ち老人ホーム入りてー!

(ON TV/20061029)