いぬとこ日記
うにゃ



 桜散る・・・・

本日は長文になります。

夕方、講師の仕事から帰宅すると、
妹から「Wさんから電話があった」と。
先月の13日に、シャンプーをしたバーニーズの飼い主さんだ。
嫌な予感が・・・・的中。
そう、彼女が亡くなったのだ。
それも、あれから1週間後のことだったらしい。
癌の転移がひどい状態だったのだけど、
なんとか薬で痛みが抑えられていたのに効かなくなってしまって、
あまりの苦しみように飼い主さんが苦渋の決断をして
安楽死させたという・・・。
やっと、気持ちの整理ができるようになったので連絡をって。
でも、いないと余計に思い出してしまって苦しいからと、
当初から言っていたけれど、新しい子を迎えたということ。
今月中にはその子をお願いしますって・・・。
つらいだろうな。でも、偉いなって思った。

私は、動物病院で働いていたし、今は講師という仕事で
生徒達に病気のこと、仕事のことなどを話している。
病院で何が辛い?って聞かれれば、「別れ」。
特に安楽死は、決断する飼い主も処置する私達も非常に辛い。
本当にこれで、この選択で間違ってない?って何度聞かれたことか。
飼い主さんの前で泣くな!って何度しかられたことか。
もう、あれから数年たっているけれど、
私が関わったそういう別れは今でもちゃんと覚えている。
というか、忘れることは出来ない。

去年、自分の愛犬が「肝臓癌」って判って、
日に日に衰弱していった時、
本当は「安楽死」の決断をしなければいけない状況だった。
点滴をしても全く反応しない体で、全く動けなくなって・・・。
たぶん、意識も無かったのだろうと思う。
呼吸もあえぐようで・・・見てるのが辛い状態だった。
排尿も排便も垂れ流してる・・・。
でも、私は出来なかった。
「いいよ、もう眠っても」って犬に話しかけているだけで、
自ら、眠らせてあげようっていう事がどうしても出来なかった。
実は、この犬以外でも3頭ほど私は
「どうする?安楽死させたほうが犬は楽になれると思うよ。」
って決断を促されたことがある。
どの子の時も出来なかった・・・。
そのうちの2頭は現在も存命中で、決断しなくて良かったよね〜って
言えるけれど、今でも闘病中であることには違いない。

講義では、こういうときは決断すべきかも?って言っておきながら
「ずるい人間」だと思う。

愛犬は、そういう状態になって2日間で眠るように
亡くなったのだけれど、もしその状態が長引いていたら・・・
私はどうしてたのだろうか?

知り合いのブリーダーさんは、
愛犬をやはり癌で安楽死することになり、
その後奥さんがペットロスになってしまったそうだ。
今まで、いっぱい死を経験していたのに・・・って
だんなさんが嘆いていた。
本当に難しい。

そして、夜・・・なんと、大変なことを発見した。
我が家のマルチーズの「バジル」のお腹をなでていたら、
以前からあった乳腺腫瘍とは違うしこりがボコボコと・・・・。
「バジル」は脳と心臓と気管に障害があるので
麻酔のリスクが大きいからと、
注意して観察っていう状態で今まで過ごしていた。
ところが、毎日のように触っているはずなのに・・・・
突然今日になってしこり達が顔をのぞかせ始めたのだろうか?
やめてくれ〜〜〜〜!!!!って。
今は薬を飲ませていれば安定した生活が送れる子なのに・・・
明日はどうしても病院へ行けないので、あさって行くことにした。
検査して、もし悪性だったらどうなっちゃうのだろう?
あ〜〜〜〜〜、嫌だ。


2004年04月05日(月)
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