即興詩置き場。

2002年05月17日(金) 魂はどこで夜遊びするんだろう?




某日記に触発されて。


子供の頃は家で猫を飼っていて、
一番多いときには9匹の猫がいた。
お婆ちゃんとその孫たちみたく、家系が何代も続いてるのね。
産まれたてのまだ目も開いてない、小指くらいの子猫とか何度も見てる。
(ちなみにに出産は親猫の気が立っているので見ちゃダメよ。
 下手すると親猫がそのまま子供食べちゃうから)

でまぁ、そんだけ猫に関わっていると、当然死ぬシーンもいくつか見てます。
目の前で死んでったのが2回ほど。
ひとつは交通事故。目前で車に轢かれた。車はそのまま逃げてった。
当たり所が悪かったらしく、激しく痙攣しててね。
前足と後ろ足がくっつくくらい背中を反らせながら、苦しそうだった。
まだ覚えてる。

もうひとつは、これは衰弱死だな。寒い冬の夜でした。
子猫なんだけど、ちとトロいやつで、
兄弟が4人いたので、なかなか乳にありつけないような、
いつもワンテンポ遅れてる子猫だった。
様子がおかしいのを妹がみつけて、
タオルにくるんでストーブの前に置いて
その頃は家に親がいない時期だったので、
子供だけで電話帳必死で調べて病院に電話かけて、
獣医さんが来たときにはもう手遅れだった。

「ああ。これはもう…。」

そんなセリフが獣医さんの口から。

獣医さんも残念そうだったのね。
夜中、もう診療も終わってるだろうに、
わざわざ見知らぬ家まで駆けつけてくれて
それでも来た時にはもう何もできない。


そのまま皆の前で息をひき取りました。









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