即興詩置き場。

2003年08月11日(月) 面影



面影


なんだかよくわからないことを
なんだかよくわからない声で
喜んでいる
昔の話らしい
まだ
生まれてもいない
かさついた粘土細工が削げ落ちるように
(ぱらぱら)
頬がこけていくので
(ぱらぱら)
日に当てて
乾燥させ
さらに からからに たからかに ざらざらに
枯葉みたいに
みっともないので
握り潰すと まだ
絞りカスがじっとり
手に巻きつき
痣をつくり
死ぬまで消えない



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