告白します 尻が好きです 尻が好きなんです 女の尻が好きなんです 女の尻が 好きで好きでしかたないんです 無人島に何かひとつ持っていくなら そりゃあカレーライスと女の尻ですよ 女の尻さえあれば もう他に何もいらない 人生の最期は 女の尻を触りながら死んでいきたい 子宮ではなく アナルから生まれてきたのではないか というほどの尻好き ということを どうか わかって頂きたい そして 私が チンコを大にして言いたいことは 尻好きではあるが 尻フェチではないということ 尻のカタチ 尻の大きさ 色・ツヤ・匂い そんなことで尻を判別し そして差別するチンコの小さな人間ではなく 垂れた尻も 大き過ぎる尻も 矯正下着で不自然に上げられた尻も 将来出産大丈夫かいな的な小さな小さな尻も そう 女の尻には 女の乳にはない 陰と陽 ワビとサビ ハレとケ 全ての要因が含まれ もはや 宇宙 女の尻は宇宙 そんな宇宙を愛してやまない 俺のチンコもまた 宇宙 全ての女の全ての尻が 俺の宇宙であり 尻で女を判断するなんてことは 全ての宇宙は地球人のものといった 全くの愚考であり 神をも超越したがる地球人の 貧困な思想にすぎず 尻の上に尻を作らず 尻の下に尻を作らず 尻の尻による尻のための 全ての尻に 無上の愛を感じる 言わば 私は尻マスターなのであり 尻オブゴッドである と大言壮語するくらいの 尻好きであることを 理解していただきたい 好きだ 好きなんだ 尻がどうしようもなく好きなんだ それを 踏まえて 告白します 私は 尻好きの前に 低血圧で つまり朝が弱く その為通勤時などは 駅発の電車で座席に座り 長時間に及ぶ通勤途上を睡眠時間に変えるべく 少しでも身体を休められるよう 朝はツライんだけれども わざわざ少し早めに家を出ているわけで さらに 目的駅までダレにも邪魔されないように 長座席の端に座るように決めており こうしたルーティーンをしていると いつしか私の希望席には何時の間にか指定席に 否 もしかしたら 通常私は以前に眼を手術した影響か 太陽の光が苦手だったりして また寝顔を見られたくなかったりそんなわけで 通常サングラスをしており 更には私服通勤であり もしかしたら 普段からイカツイ・コワイと外見を非難される事の多い私 指定席を取ったら何されるかわからん と警戒されちるのか もしくは 皆各々こうした指定席を持っており それを犯さないことが ラッシュアワーの紳士協定なのかもしれない その 紳士協定が破られる季節 イエス 新社会人新入学生が溢れるこの季節 どの時間の電車に乗り どの車両のどこのポジションが 目的駅や乗り換えにベストなのか 4月の半ばでまだ新しい会社や学校にすら慣れていない そんな人間に理解できるわけも無く まあ かといって 私はそういった危機管理も踏まえて 早めに家を出て並ぶので 座席を横取りされることはほとんどないのだけれど その日は 連日のハードワークに心身ともに疲労しており 加えて低血圧 電車を待つ間も立ちながら眠りこける状況において 2番線に入ってきたいつもの電車に乗り いつもの座席を確保するや否や いつものように私は睡眠の態勢に入ったわけで ここで長座席の端っこに座る場合 普通は座席の仕切りの中に体が納まるように座るわけだが 人より多少横幅のある私の場合 否 恰幅の良い私でなくとも 仕切りギリギリまで身体を寄せ 腕を仕切りの外 または 仕切りをひじ掛けに見たてて座る方が 座席に余裕もでき もしかしたら定員より一人多く座れるかもしれない いわば ボランティアスピリッツ 自分は座ってるんだけれども なるだけ多くの人が座れるように配慮している いわば 親切心 普段ならそれで問題は無いのだけれども その日は いつものように片腕を仕切りより少し出して 爆睡していますと その日は まだ勝手のわからない 駅が一緒ってだけで一緒に通学することになった感ありありの 二人の関係がまだぎこちない女子高性コンビ 満員で座れないが為に 扉近くに立ったはいいけれど 扉付近は電車が駅に停車する度に混雑して行くデッドゾーンである事を まだ彼女達は知らなかったのか どんどん 私の座席に追いやられていくわけで そのとき 歴史は動いた 否 そのとき 気持ち良く安眠しかけていた私の右腕に 違和感が 否 違和感どころか 私には目視しなくてもはっきりわかった その感触 その暖かさ 座席から少しはみ出した私の右腕に どんどん隅っこに追いやられてしまった 女子高性のお尻が 密着しているのだ 否 密着どころか もはや女子高性は 最近の若い娘は大胆なのか それともただの世間知らずなのか 密着を通り越して 最早私の右ヒジあたりに腰をかけている 座っている それほどの密着 右ヒジからは 温かい女子高性の体温どころか 制服のスカート越しのパンティの具合 そのパンティと大腿部の境目 さらには そのパンティを通り越した 尻の割れ目 その感触までも私の右ヒジを通じて チンコを刺激し 彼女の体温もあってか 非常に心地よく そうまるで性行為後恋人同士で身体を寄せ合い 足を絡めあって深い眠りに落ちる感覚 生きてて良かった もお独りではないのだと これがこれこそが幸せなのだと ありがとう女子高性 ありがとうラッシュアワー ありがとう電車と 感謝の気持ちを忘れずに ボクは 幸せな気分で 深い眠りに 落ちたんだ と ふと目が覚めた 電車が揺れて 誰か私に触れたのか ふと目が覚めた まだ目的駅にはついていない いやもう少し時間がかかるだろう まだ女子高生の尻は私の右腕に 起きて同時に電車が停車し 多くの人が乗車してきた と 何故か わざわざ満員の車内を強引に割り込んでくる人がいる 気付くとそれは 老婆 いわゆる パートにでかける年配の女性 ではなく 本当のヨボヨボの老婆 何を間違ったのか 何か用事でもあったのか 通勤電車にはおよそ似つかわしくない老婆 勿論 ここは座席を譲らなければならない 普段タバコのポイ捨てやゴミの分別をしない私といえども 座席くらいは譲る 通常なら だ しかし連日のハードワーク しかも低血圧 加えて今のの私には 女子高生の尻が 無類の尻好きで しかもこれほどの見事な密着 しかも女子高生だ つまり平成の尻だ あまりにも あまりにも失うものが大き過ぎる 起きてはいるが 幸いアタシはサングラス 誰も起きてるとは思っちゃいない こんなラッシュに乗り込む老婆が悪いのだ すまんが老婆 俺は尻を失いたくはない 俺はこの幸せを手放したくは無い 手放す勇気が俺には無いのだ そうこうしているうちに 私の横に座っていたヒューマニストが 老婆に席を譲り 一件落着 私はまた 幸せに包まれながら 尻の感触と供に 眠りに落ちた だが 職場に付いて一服すると 腑に落ちない あんなに幸せだったのに スッキリしない 何故だ これが 罪悪感と いうやつか 私は自分自身が情けなくなった 理由はどうあれ 満員電車に老婆は肉体的に危険だ 理由はどうあれ 私は座席を譲るべきだった それが人間としてのモラルではないか 告白します そして 懺悔します しかも 私は 老婆を認識して 席を譲らねばという認識まで持ちながらも 私は 私は敢えて席を譲らなかった 罪を知ってて見過ごしたのだ 私は最低だ 最低な人間なのだ 情けない 恥ずかしい 反省などしても 私のした行為はそれ以上に罪深い ただ ただわかってほしい 意味は無くとも私は反省しているし 私のした行為に対して恥じている 後悔している もしまた似た状況があれば 確実に席を譲るであろう だが 許され無い行為だとしても 否 人民裁判にかけられようとも それでも それでも 女の尻が好きなんだ 女の尻が好きで好きでたまらないんだ 開き直っているわけではない 後悔しても 反省しても 告白しても 懺悔しても それでもなお 否それ以上に 女の尻が好きでどうしようもなく 女の尻がたまらなく愛しく 女の尻がこの世と私を結び付け 女の尻が女の尻であるために 女の尻こそが唯一無ニの存在なわけで しかも女子高生だ 平成の尻だ 女の尻は宇宙なのだ アナタは アナタは私を軽蔑しますか それでも 軽蔑するアナタの尻すらも 私にはダイアモンドなのです 罪深い行為をした私に 今できる事は 女の尻を それでも愛でる事であり 尻の素晴らしさを伝える事で 尻の伝道師として 尻を触り続け ごめんね老婆 今度会ったら 尻を触ってあげるよ。
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