夜のこと。
みーちゃんがふざけて私の顔の目のところをガリガリと手でひっかくので、 「いくら反抗期といってもいけないことはしっかりと教えなくては」と 思い立ち、彼女の両手をがしっとつかんだ。 そして「お顔やお目目をひっかいちゃダメなのよ。もう、やらない?」 などと言い「やらない」と言うまで手をはなさないぞ、とつかみ続けた。 みーちゃんは嫌がってあばれて、そのときにすじを違えたのか、 「手が痛い」と泣いた。 ばんざいをさせようとしても、左手はあがるが右手はぶらーんとしている。
やっちゃんと様子を見ようとしたのだが、すごく痛がるので、 病院に電話して診てもらうことにした。
あぁ「しつけ」と思ったが、これはやりすぎか?と少し反省。
ところが病院についたとたん、すっかり治ったようだ。 シャキーンとバンザイなんかしている。 結局、どこも悪くなく、看護婦さんやお医者さんに 「ごめんなさい、お騒がせしました」と言って帰ってきた。 みーちゃんの足は彼女が筆ペンで描いたらくがきで真っ黒。 恥ずかしかった。
何もなかったのだからよかったのだけどね。

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