昨日彼女を見てしまった。彼が応援していた彼女だ。彼は先輩として、プロを目指す彼女を応援していただけだった。でも私は彼女に嫉妬していた。いや、現在も嫉妬している。そこに恋愛感情があろうがなかろうが、私が入れない世界を彼と共有できるというその点で、私は彼らに嫉妬する。 彼の求めていたのは「お互いに高めあえる関係」。それは私も求めていたもの。でも私と彼はそうはなれなかった。彼女たちなら、きっとうまくいくのだろう。求めているものが、見ている方向が一緒だからだ。勝手にそう思って落ち込んだ。それはただたんなる思い込みだったのかもしれないのに。 恋に劣等感はつきものだ。人は自分にないものを相手に求めるものだから。でも強すぎる劣等感は恋愛をダメにする。自己保身にまわり、相手への思いやりを失うから。私は自分の劣等感に負けた。 でも劣等感は向上心の裏返しなのだ。だから私は成長し続けられるのだ。 そう思うしかないじゃないか。成長するしかないじゃないか。
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