今日は珍しく母親が長い時間いない。 普段、私が外に出ない理由の一つに母親の存在がある。 母親は私が近所の人の目に触れるのを嫌がる。 いい年した娘が、仕事もせず結婚もしないで家にいる事を 近所の人に知られるのが嫌なのだろう。 母親にとって私は邪魔者だ。
今日は母親が朝から夕方までいない。 私は彼の住む駅に行ってみようと思った。 彼の住んでいる所が知りたかった。
先月、面接で彼の所有のビルのテナントの面接を受けたから ビルの作りは何となくわかった。 彼はビルの3階に住んでるはずだが 詳しい場所はわからない。 この間面接に来たとき、表札だけはみつけたが 住居は確認できなかった。 表札の出ている場所に行ってみた。 やはりそこには車がたくさん並んでいる。 そこに入っていいものかしばらく立っていると、 子供連れのお母さんが、その中に入っていった。 どうやら近所のお店の駐車場になっているようだ。 誰でも入っていいことが確認できた私は お客さんを装って、その中に入っていった。 突き当たり近くまでいくと、彼の車を見つけた。 やはりそのビルに住んでいる事だけは確かなようだ。 が、ビルは微妙な距離でわかれていて 第1と第2になっている。 どっちに住んでいて、どこが入り口なんだろ? 私が見た距離からは入り口は確認できない。 彼の車の隣に、奥様の車も止まっていた。 あまり長い時間いるとまずいと思い、 数分そこで建物を目に焼き付けて帰ってきた。
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