私は、また彼の家に向かってしまった。 なんとなく、プチストーカーと化しているような気がする。 今日は先にもう一つのビルに行き、彼の車をまず確認。。あった。 そして彼の住むビルへ。 今日は平日のせいか、駐車場に止まっている車の数が少ない。 入り口にあるお店の人を気にしつつ、私はまた駐車場の奥まで歩いていった。 今日もまた彼の車はあるが、奥様の車はなかった。 今日もまた門は開いていた。 私は周りを気にしつつ、階段を上っていった。 初日に来た私の記憶の中の階段とは全然違っていた。 やはり、かなり焦っていたのだろう。 玄関の記憶も、再び目の前にしてみると、全く違っていた。 今回は絶対に忘れないように、 玄関、階段、入り口の門、車を写メしちゃった。 かなり勇気いった。
さぁ帰ろうと、1階の出入り口の門を出た所で おばあちゃんとすれ違った。 「テナントの利用者もこの入り口使ってるのかな」と思った瞬間 「何か?」とそのお婆ちゃんに声をかけられた。 『まさか、、彼のお母さん???』 私は、聞こえないふりをして、足早にその場から去った。 まさかついてこないとは思うけど、、、私は一度も振り返らなかった。 一気に汗がでた。 不審者と思われたろうか。。 後で、変な子が来たのよ、と彼の家で話題にされないだろうか。。
家に帰ってから冷静に考えた。 門を出てすぐの所だったから、まだよかった。 階段を上り始めたら、その先は彼の家にしか通じていない。 もし、階段の途中で会っていたら、確実に彼の家に用事があったことがバレバレだ。 そこで声をかけられていたら、何て言い訳ができただろう。 お婆ちゃんだから、まだよかった。あれが奥様だったり彼本人だったりしたら。。。 少なくとも、しばらくは行けないな。。
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