おひさまの日記
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2002年07月20日(土) 眠る子の顔を見て思うこと

今日は保育園の夏祭り。
役員の私は駆り出され、模擬店を担当、大忙しだった。
かき氷売りに精を出し、ふと気付くと、私に放っておかれて、寂しそうに目に涙を浮かべているアンナ。
他の子供達は、ママと一緒に色々なお店を回り、お化け屋敷に入り、楽しんでいる。
彼女はずっとひとりぽつんとかき氷の店の隣に立っていたのだ。
なにか話題を見つけては「ママ、あのねー」と彼女が話しかけてくるけど、
テンパってる私は「後にしてちょうだい」と言ったっきり、相手にしてやれなかった。
挙げ句の果てには、ぐずぐず始まった彼女を叱りつける始末。

でも、本当はとっても寂しかったんだよね、アンナ。
ママと一緒にいたかったんだよね。

わかってたのに、その気持ちを埋めてあげられなかった自分が悲しかった。
私はアンナを傷つけてばかり。

夜、眠る時は手をつないで眠ろう、うんとやさしくしよう、そう思って、洗面所から戻ると、
アンナはすでにソファーでひとり眠りに落ちていた。
今日最後のもくろみにさえ失敗した気分だった。

明日はうんと一緒に楽しく過ごそうね。
ママはアンナを愛しているよ。
不器用で、うまく愛せなくて、それでも、愛してるよ。
そして、こんな私を無条件に愛してくれてありがとう。

あなたが生まれてくれて、私は、母の痛みを知った。
今の私の痛みが、きっと昔の母の痛み。
母の気持ちが痛いほど分かる。
そして、私を、不器用だけど、命をかけて愛してくれていたことがわかる。
母の愛が受け取れなくて泣いていた昔の私の悲しみが癒される。
母の、愛したいのに上手に愛せなかった痛みを知った時、私は母の全てを許して受け入れられた。

アンナ、すべてはあなたのおかげ。
ねえ、私があなたにしてあげられていることはある?
少しでも素敵なことをあげられている?

あなたの笑顔がいつも続きますように。
その笑顔を作り出せるママでいられますように。
愛してるよ、永遠に。


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