おひさまの日記
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最近、私の周りで離婚話が持ち上がる夫婦が多い。
先日、4年ぶりに会った友達も、離婚を考えていた。 自分から離婚を考えているコ達は異口同音に言う。 「これと言ったはっきりした理由はない」と。 「親や友達に、どうして?と聞かれるのが一番困る」と。
私も離婚を経験しているので、なんだかそれがすごくよくわかる。 特に、親に「どうしてだ?」と詰め寄られるのがとにかく苦痛だった。 だって、ただ純粋に「もうやっていけない」だけなのだから。 でも、親はそれでは納得しなかった。 理由を一生懸命見つけて説明しても「そんなことはどこの家でもある、我慢しろ」の一点張り。 そういう問題じゃないのだ。 本当に小さいことの積み重ねで、ある限界を超えた瞬間「もうダメ」ってなる。 その限界を超えるまでは大丈夫なのだ。 それまでは、頑張って結婚生活を続けよう、なんとか修復しよう、そう思っているのだけど、 超えた瞬間、すべてが一瞬で壊れる。 そんな感じだった。 理由を言えと言われれば、いくつでも見つけられる。 あんなこと、こんなこと、決定的な理由だってある。 けれど、ただ純粋に「もうやっていけない」なのだ。 そうなった時、同じ空気を吸うことも苦痛になる。
離婚がいいことだとは思わない。 でも、悪いことだとも思わない。 人生のプロセスの中で、たまたまそういう出来事があるだけなのだ。 自分らしく生きるために、そういう選択をすることがあってもいいと思うのだ。
事実、私は離婚したことによって、より自分らしく生きることを学んだ。 子供もいなかったので、その分苦労も少なかったんだろうけど。 そして、何より、それを体験することにより、離婚がすっごく大きな出来事なのではなく、 色々ある人生や世の中の出来事のひとつなのだと思えたことだ。 だから「ディズニーランド行ったけど、メッチャ混んでてひどい目にあったよ」 と言うのと同じように「私、バツイチでさ、その時は色々大変だったよ」と、淡々と言えるようになった。 そして、離婚を考えている人、離婚した人に対して、腫れ物に触るような接し方をしなくなった。
離婚だけではない。 人生には色々なリセットのチャンスがある。 自分をリセットする。 一度すべてを白紙に戻す。 裸から始める。 勿論、そこに苦労や痛みはあるだろう。 けれど、その中に身を置くとき、人は本当に強くなれる。
離婚話が出ても、修復できる夫婦と、できない夫婦があると思う。 友達の場合、後者のようだ。 これからの彼女を応援したいなぁ、って思った。 遠くで見てるだけだけど、自分らしく生きてほしいなぁ、って思った。
私は何度人生をリセットし、そしてリスタートしたことだろう。 大きなリセット、小さなリセット、それは生活のあらゆるところにあった。 そして、これからも。
変化は怖い。 けれど、変化に抵抗することは変化することよりも苦しいものだ。 いつも自分に正直でいたい。
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