おひさまの日記
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2003年10月09日(木) |
生きていくということ |
知らなかった自分を知る。 気付きを得る。 癒しを体験する。 道が開けたように感じる。 そして、始まる日々は以前よりも新しい。
けれど、やがて、また行き詰まる。 辛くなる。 思い通りに行かなくなる。 問題が発生する。 悩みが出てくる。
カウンセリングやセラピー、ヒーリングを受けている人は、 きっとその繰り返しだと思う。 いや、すべての人がそうだと思う。
でも、それが生きていくということだ。
「癒し」はひとつのプロセスでしかない。
例えば、私がやっているヒプノセラピーはひとつの癒しのツールだ。 確かに、人の潜在意識の中に眠る人生の問題の根源に辿り着き、 時に穏やかに、時にダイナミックに心を癒してゆく。 けれど、それで人生が変わるかと言うと、実はそうではない。 気付きや癒しを体験し、リニューアルした自分で、 これからの日々を積み重ねる準備のためのツールでしかないのだ。
人生という長いスパンの中には、さらに細かいスパンがいくつも存在する。 それぞれのスパンでそれぞれのプロセスを積み重ね、完了する。 完了、つまり、そのステージでの学びの完了だ。 そして、それをベースにして、次のステージに進み、新たな課題に直面する。
そのひとつのスパンの中に、どんな流れがあるのかと言うと、 最近よくクライアントさんにこんなことをお話しする。
気付いていなかった自分を知る
↓
自分本来のものでなかった観念を手放したり、 自分本来のものを取り戻す(癒し)
↓
新しくなった自分で現実の中でアクションを起こす ↓ 現実の中で自分がアクションを起こしたことによる変化を体験する
↓
体験することによって 自分の新しい思考パターン、観念パターン、行動パターン、 生き方を定着させ、確立させてゆく
それが、ひとつのスパンの流れのように思う。 それまるごとひっくるめて、ひと固まりなのだ。
そして、そのひとつが終わると、情け容赦なく次の課題がやってくる。 それで、「ああ、また辛くなってしまった…」と感じるのだ。 自分が変わっていないのでもなく、 後戻りしたのでもなく、 純粋に次へと移行しているのだ。
だから、人生はまさに山あり谷ありだ。
私はヒプノセラピーの看板を掲げてはいるけれど、 それは、私の持つツールのひとつでしかない。 昔はひたすらヒプノセラピーをしていた。 でも、それでは全然足りないと感じたのだ。 ヒーリングを学び、 ワークショップのアシスタントをしながら中島先生のカウンセリングを学び、 セッションを重ね、 いつしか私の今のスタイルが出来上がった。
私がカウンセリングに重点を置くのは、 癒しというひとつの切り取られたプロセスの一部分だけでなく、 そのひとつひとつスパンを全面的に応援したいというのが理由だ。 カウンセリングの中には、 レクチャーもヒプノセラピーもコーチングも含まれるからだ。
いつも思う。 より効果的なものを提供したい、って。 時にはセッションで行き詰まる。 中島先生にアドバイスをいただくこともある。 私も常に悩んでいる。
だからこそ、私は多くの人に伝えたい。 人生はいくつものステージ、いくつものスパンの積み重ねであり、 私達は常に前進している。 どうにもこうにもその場所に留まってしまっているように思える時でさえ、 私達は前進し続けているのだ。 ひとつのスパンの過渡期にあってもがいている私達は、 輝きを見い出そうとして必死なのだ。 辿り着く場所を目指している真っ最中なのだ。
小学生が数字を覚え、足し算を覚え、 やがて分数の問題を解くようになるように、 私達も、ひとつの学びを終えると、 それをベースに次のものを、 また、それを終えたら次のものを、 そうやって生きていく。 それが生きていくということだ。 生きるということは進化していくことだ。
私達は、ただ生存するためだけに生存することを越え、 生存するだけではない、何か本質的に大切なものをつかもうとしている。
私達の魂は本能で成長したいと願っている。 その学びの場が人生だ。 人間として生きることだ。
だから、生きてください。 悩んで、苦しんで、そして、生きてください。 それが、あなたが輝こうとしている証だから。 あなたには必ずそれができるから。
私達には、今、それを知る時が来ているのです。
私達は、 愛を知らないふりをすることはできても、 愛から離れることはできません。 ひとりぼっちだと落胆してそう信じて、 帰る場所がないと絶望していても、 ひとりぼっちになることはできません。 いつもあなたを見守って導いている大いなる力がそこにあるから。 変化することを求めてください。 幸せになることを求めてください。
最近日記をあまり書かないでいたら、 「どうしたのですか?」「楽しみにしています」などのメールをいただいた。 すごーく嬉しかった。 読んでくださっている人がいるんだなぁ…って。
今月は、ありがたいことに、驚くほどセッションが多く、 慌ただしくて、日記に割く時間がない。 メールのお返事も滞っている状態。
みなさん、本当にありがとう。 お会いできたひとりひとりに、 このサイトに来てくださるひとりひとりに、心からありがとう。
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