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幸せ

 

 街中はたくさんの人で溢れていた。
 

 恋人どうしで歩いてる。。
 
 
 いつもはお休みの日に恋人どうしを見ると羨ましいと思うけど
 今日の私の心は余裕を持っていた。



  

 朝早くからお出かけ・・お昼に歯医者に行き・・・
 そして街の雑踏の中でウインドーショッピングをしながら
 彼の仕事が終るのを待っていた。



 不思議なもので彼を待つ心は満たされている。
 穏やかな気持ちで居られる。。


 
 メールがきた・・



 『どこにいる?』

 「***にいる」

 
 『近くになったら電話する』


 「りゅ」 ←二人にしか通じない秘密の言葉(笑)
 

 待ち合わせてカフェに入った。

 
 ほとんどの会話は私のことについて。。
 自分一人で考え事をしてしまうと埋もれてしまうけど
 彼と一緒にそのことについて会話すると埋もれずにいられる。


 彼は本当に優しい。。
 巷に溢れている優しい人ではなく心の底から私のことを
 心配してくれる優しい人。。
 私の為なら怒るし、叱るし・・説教するし・・・。
 
 
 彼に出会えた私は恵まれてる。。。
 もし彼と私の出会うタイミングがなかったら
 きっと違う人が彼に幸せにしてもらっていたんだろうな。。
 (いいなぁ・・・)なんて自分が想像したことに対して羨ましさが出た。
 現実は彼の横にいるのは私なのに・・・。おばかだ。。
 彼に知られたら笑われそう。。

 
 そうだ・・・
 


 【シワ】の話が出た。
 
 『小雪は白くてシワがないよなぁ〜・・』
 
 「ん?シワがないのは笑わないかだと思う。。
  だから笑い皺もないでしょ?」

 なるほど・・っていう顔をする彼。


 私は微笑むことはあるけど声を出して笑わない。


 『俺の前ではゲラゲラ笑うのにな』


 うん。。彼の前では無防備に笑ってる私がいる。。。


 
 


 彼からクリスマスの予定が発表された。
 私は楽しみだけど彼は当日大変。。。
 たくさんマッサージしてあげよう。。。
 
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