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2002年07月25日(木)

接人。

ほんとに久しぶりに連休を取りました。でも、昨日は1日寝てばっか。
あーぐーたらだなー。ま、ちょっと体調悪かったからなんだけど。

ここ最近は、日記を読んでます、色んな方の。日記というか、
エッセイぽいのもあるけれど。やおらは、無条件に笑える
オモシロイ話もスキだけど、やっぱりその方の中身を深く晒して
くれる文がスキです。いろんな考えに共感したりしなかったり。

ちょっと前に、ビッグコミックオリジナルの「浮浪雲」の欄外に
書かれていた言葉を書いたの、覚えてますか…?

「人の性格、心は目には見えない。だから人は人と接し、それを
知ろうとする。そして、それが人生となる」

短い言葉だったし、覚えてしまった。良い言葉だと思いませんか?

やおらは、人生計画ってモンがなくて、今まで行き当りバッタリに
生きてきました。流れで、渋谷の八百屋で働き始めました。
渋谷の八百屋は、小さくて、レジが3台、フロアも全体がパッと
見渡せるような店でした。お客様は、主に飲食店の方々。そして、
松涛の方に昔から住んでいる年配の方々もちらほら。

飲食店の方々は、そのお店の制服(?)を着ているので、すぐに
覚えます。領収書を、言われる前に書く。何気ない会話をする。
打ち解けてくると、仲良くなれる。働いていて、楽しい。

「店に食いに来いや」この一言を、何人のお客様から頂いただろう。
もちろん、中には社交辞令で仰ったお客様もいたと思う。でも、
異動する前に、できるだけ多くのお客様の店に行きたかったし、
行った。そして、行けなかったお店には、未だに行きたいと思う。
例え、お店の方が私を覚えてなくても。頂いたたくさんの名刺も、
まだ全部持っている。いつか、行けるだろうか、誰かと。

元来、人と接する事が下手だったような気がする。いろんな人と
ケンカをしたし、誤解も受けたし、疎外感も孤独も味わった。
あの時の孤独は、私の「ヒロイン気取り」ではない。

八百屋にいても、たくさん、ほんとにたくさんのコトがあった。
人に傷付けられ、人を傷付け、お客様に傷付けられ、お客様に
救われて。人の輪が広がって、ツライコトに比べれば、ホントに
微々たる数だけど、嬉しいことも、確かにあった。

異動の時にお客様から頂いた言葉、モノ、やおらはもういないのに
「(やおらは)戻って来ないのか?」っと仰ってくれたお客様を
私は忘れない。私は何をしたワケではない。今に比べたら、それこそ
「バイト」感覚で、楽しく、楽しく仕事をさせてもらっていた。

八百屋では、随分甘えさせてもらった。いろんな意味で。
異動してきて、見知らぬお客様に笑顔を見せないといけないことに
戸惑った。八百屋でぬくぬくやってきた証拠だった。
そして、ちょっとしたトラウマもあって、人の視線が苦手だし。

異動してから、3回ヘルプで八百屋に行った。知ってるお客様と
言葉を交わし、以前の感覚を懐かしむ。そこに一人の外国人の方が
来て、「あなた、戻ってきたのですか?」笑顔でこう仰った。
やおらは全く記憶にない方だった。驚いたけど、心底嬉しかった。

今の店は、主婦さんが圧倒的多数なお客様なので、渋谷の八百屋
みたいなお客様との付き合いもない。それが、ほんの少し物足り
ない。仕事としての“接客”は学べるけど、“接人”ではないから。


記憶は、年を経る毎に都合よく美化されて、いいコトばかりが
多く想い出として残っていく。ツライことは、笑えるようになる。


+++++

人間が生きていく以上は、多かれ少なかれ人と接して、人に助け
られていく。短大の頃に、「人のコトを深く知りたい」という
自分に気付いた。そしてそれは、今でも変わっていない。

やおらは寂しがりやで、いろんな人のコトがダイスキ。
ダイスキな友達、たくさん。ダイスキな人、たくさん。
悪く言えば八方美人。でも、みんなホントにダイスキ。

突っ込んで言えば、私にとって尊敬できる人が「ダイスキ」な
人にあたる。私にない物を持っている人。これ以上、魅力的な
人はいるだろうか。キライな人も、ある意味スキ。自分と違うから。
スキ、というか、自分を知る上でも非常におもしろいと思う。


最近友達と話していた時に、「恋愛関係でなくても、人間と
付き合うってのは、その人のコトを知ると同時に、自分のコトも
知るってコトだよね」と言ったけど、接客はその要素が凝縮されて
るから、オモシロイ。勿論、自分とは違う人間だらけに囲まれて
いるのだから、ストレスも半端じゃない。でも、狭い世界で、自分と
回りの人間だけで生きていくなんて、そんなつまんないことはない。

「別に俺の世界はココ(研究室)だけでええわ」と言った友達が
いたけど、私には真似できそうもないし、そんなアタマもない(笑)

転職するにあたって、人と接する仕事を選ぼうか、それとも一旦
そういう仕事はやめておこうか、迷っている。迷ってるけど、
やっぱり人恋しくなる気がしなくもないんだけどね、今から。


+++++

ここ数日、日記(テキスト)サイト巡りをしている、と冒頭に
書いたけど、その中にやおら的ドツボ日記がいくつかあって。
系統は全く違うんだけど。最近、いつからか2人のオーナーさんと
コミュニケを取るようになった。お一方はメールで仕事について、
語りーの、もうお一方は、「BBSに遊びにおいで」と言ってくれて、
遊びに行ったら「来てくれて嬉しい!」とコメントをくれた。

あまり、PCに時間をかけてられないので、巡回するサイトは
かなりのやおら的厳選サイトだ。そこのオーナーさんと、彼らに
とって私は「one of viwers」に過ぎないだろうけど、軽く
コミュニケを取れることが嬉しい。単純に、嬉しいと思う。

本当は、「人と関わると人生がどうの」とか考えて接している
ワケじゃない。多分、自分の中の何かが活性化されるから。
嬉しい、楽しい、悲しい、寂しい、ムカつく、って感情が動く
コトが、嬉しい。嬉しい理由が、上記の通り、てなトコか。

そして、やおらはこれからも愛すべき人を探すと思う。


+++++

長い想い出話(八百屋回顧録)にお付き合い頂き、どうもです。
HN「yaora(やおら)」は、「八百屋」から来てたのでした(笑)
何が言いたいのか、最後の方はよくわかんなくなっちゃった。ごめん。



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