日記
毎日、無駄なことなんて無い。

2007年10月01日(月) 振り返らない癖。

遊んだ帰り、学校の帰り。

「自分から別れの言葉を言う癖」


ばいばいと行ったら、
「絶対に振り返らない癖」


いつからか、そんな癖がついていました。


今までは、
好きなものは物であれ人であれ、とことん好きなので、
別れとなると、あとちょっとでも一緒にと思って引き延ばそうとしてた。

でも、癖がついた。


自分から「ばいばい」って言うと、自分のタイミングで別れることができる。
なんだか、イニシアチブを取った気になる。

”相手に言われた”んじゃなくなる。


振り返らないと、相手がどうなってるか見なくて済む。

振り返って、”自分を見てはくれていない相手”を見なくて済む。


あるとき、ふっと気がついて、ここ2年間ぐらいでついた癖だと分かった。







2年前、助手席に乗って、ご飯食べて、ドライブをして、話をして、朝になって。

それでもさようならをするときは、ふっと魔法が解けたみたいに現実に戻る。

あとちょっと…なんて、友達やらみたいに引き延ばせなくて、結局その別れを受け入れる。
それしか術がないから。


2人のときは、すごくすごくすごくすごく楽しくて、帰りたくなくなる。

でも、関係上、さようならはすぐにやってくる。

私はすぐに「調子にのる」から、浮かれて浮かれてハッと気づく。


その2人が作る透明な交差点で、テンションが急降下する。



でも、それを気づかれないように。

でも、それぐらい慣れてるよって、普通だよって思わせるように。

別に惜しくなんてないよって言うように。


いつからか、自分でさようならを言うようになった。


相手に言われると、「もうこいつとは早く別れたい」って言われてるみたいで。

だから、自分で言ってしまえばいいんだ。



いつからか、絶対に振り向かないようになった。




魔法にかかったままでいたかった。

振り返って、私を見ていない貴方という現実を見たくなかった。



だから、見ない。

見なければ、私が勝手にソウゾウしていられる。




貴方以外にも、自然に反映されて、誰であろうと絶対振り返らなくなった。



暗い道、高揚した心をぎゅうっと握りしめて、夢から現実へと戻る。

あのときの感覚が、冷たい空気の中、蘇る。

空気と反比例して、あったかい身体と心。



どんな顔したらいいか分からなくて、貴方に察知されないように。


振り返って、落ち込まないように。


いつだって、自分を守ることに必死だったけど、それが精一杯だった。






いつか、振り返っても私を見てくれている人が現れるかな。

安心して振り返ることができる人、現れるかな。



2年前の日記を読み返しました。

あの頃の私に一言言えるなら、振り返って追いかけて。

そして言ってしまえばいい。

貴方と別れても振り返りたいのだと。


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