| 2002年05月13日(月) |
★熊野古道 大雲取越え 小口まで★ |
上天気。5時からの勤行に参加。 朝日が古さびた青岸渡寺本堂に当たってこうごうしい。いい日になりそうだ。 7時半、尊勝院発。本堂わきからあがる。お寺の副住職の方が丁寧に教えてくださったので、安心だ。どう歩いても小口までは7時間あれば行くという話、だけれど。 はじめから一気の急坂だ。杉林の中を進む。先頭に出たとたん蛇。私がけたたましく「きゃー」と叫んだら、S氏「ああびっくりした、どうしたの。その声、きいたら蛇もにげる」だってさ。今日は絶対先に出ない、と決めた。
8時30分、全国植樹祭で、セミ天(皇太子)が来たのでできた広い公園。全く自然破壊だ。でもまあ、おかげで、道はいいし、トイレはできたし、みたいだ。 休んでしゃべっているとあっという間に時間が過ぎる。
また急坂だ。登り立茶屋(9時)、舟見茶屋跡までは登って下ってまた登り・・・が何回出てきたか・・・ふーふー状態で、9時50分。海が見えた。 ここは、本宮の方からくると初めて海が見えるところだ。ゆっくり15分休む、気持ちがいい。舟見峠標高867メートル。越す。しばらく楽な道。M氏は「下りと平らが俺は強い」という人なのでとたんに早くなる。
ここから次のピーク越前峠まではまさに大雲取のメインコース。 色川の辻で、いったん国道と交わるがすぐに山道へ。副住さんに水は沢の水がいくらでも飲める、雨が多かったし水場は心配ないといわれたが確かに沢の流れは清らかそう。しかし、どうやって飲むのか。岸に降りるのが大変だ。 アップダウンがまたいくつか。やがて、11時30分地蔵茶屋。ご飯タイム。 立派なあずまや、お地蔵堂、工事現場の小屋、トイレとまあなかなかのところ。M氏に寄ればここに前は自販機があったとというので楽しみにしていたのだがない。 昼は食べないというS氏は水飲みの休憩。後の3人はお弁当を食べる。S氏はお酒を、ご飯にしているという感じの驚くべき人だ。 たっぷり1時間の休憩。まあ、こんなことをしていたら7時間じゃつかないと思うが、そんなに大急ぎしなくてもいいよ。 わたしたちがご飯を食べているところに小口から来た女性3人組(東京からの人) が来た。 胴切坂が大変だったという。 そこは、私たちにとっても大変だ。なにしろ、800メートル下るんだから。 川の水が飲めるというんで、それを水筒に入れて12時20分出発。 石倉峠を通過して、越前峠へ。13時15分着。M氏は登りが苦手で大おくれ。なにしろ、石ごろごろの急坂。見上げると、とため息が出る道だ。 越前峠13時15分。出発1時40分。ここは、870メートル、本日のピークだ。 やれやれといいたいが、これからは下るだけの800メートル。これも難物だ。 とにかくまっすぐに下っている。真っ逆様という感じの石ごろごろ道。 30分ぐらい、ただ黙って下ったがかったるい。休もうよ、道の石に腰掛けて、4人ため息。どうなってんだ、この道。登るのもこれはきついぞお。という話を15分あまりもして、また進む。途中、ガソリンを持ってあがってくるおじさんであう。3時頃だ。 車がガス欠になったのでこれから林道にある車に引き返すという。 エーこの道、800メートル、登りですよ。 これからだと、車まで行き着くのに3時間はかかりますよ。 歩かれたことあるんですか、ないという返事。 私たちはしきりに心配するがおじさんは大丈夫です、の一点張り。いってしまった。我ら4人、見送りながら、あきれてため息。 宿小口青少年自然の家着、16時30分。7時間どころか、9時間かかった我らはかなり弱足? のんびり休みすぎたんだよね。 800メートルの下り、胴切坂の真ん中なんかでため息ついていたらおそくなるんやわいな。
宿には、新潟からの26人団体、なんと80歳のおばあさんも歩いているんだという。元気さに負けた。
シグマリオンがこわれて、真っ白。こまったが復帰できず。 ショックで死んだ(寝た)・・・・・夜8時15分。
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