世界お遍路 千夜一夜旅日記

2002年05月15日(水) ★近露王子まで★

6時50分がタクシーがくる。
今にも降り出しそうな空、出たとたんに落ちてくる。
本宮までいく間に、ずいぶん降り出してきた。
仕方ない。今日はそういう日だから、ね。
歩きながら、S氏に今日のコースの大変さを講義された。私は昨日2日分の日記をアップしていたのでなんにも予習していない。
今日は、何でも、3、4回アップダウンがあるらしい。そのコースは今までのようなのらくら歩きではなくて、まじめに歩いて、9時間のコースだとか。

本宮発7時。祓戸王子、伏拝王子8時5分。楽な静かな道だ。
今日は雨なので、蛇が出ないので先頭をとる。
伏拝はNHKの、ほんまもんの舞台だ。
あちこちにロケ地の看板がある。

9時10分、発心門王子あたりでたくさんの古道歩きグループとあう。
ここで、M氏、この先はどんどん下ってまたあがるので、自分はエスケープするから、スタンプを押してきて、と頼まれる。
確かにどんどん約100メートルあまりも下った。
その後、また登り。
音無川に沿って、つきあうだけつきあい、その後550メートルまで一気。ほぼ、300メートルを登る。つらい。とにかく、1時間近くただ登る。それも胸つき八丁ってやつを。
そして、10時10分前、M氏の待つ休憩小屋着。ここが本日のピークの一つ三越峠。
ここからまた下る。
M氏いわく「むなしいなあ、越えたらまた下がる・・・人生のような修行のような」。なるほど。66歳のおじさんがいうとそれだけ味がある。

そう、また一気に150メートル下がった。湯川王子。ここは湯川氏の発祥の地とか。ホント?
また登り、岩立峠。きつい。
このへんはダル、という物の怪がいて旅人にとりつくのだそうな。
655メートル、本日のピークだ。
今度は男坂を下る、女坂は登り。わらじ峠まで。雨がきつくなる。坂を登ると一人になる。それがなんか孤独。(後できくと、あんなとこにいった・・とかって3人から下から見られていたようだが)
ガスってきて、時間がストップしてタイムスリップするような・・・。
とにかくここまで登って下っての連続技。最後はやけっぱちでむしろ楽しく登った?みたい。
小広王子手前の休憩所で、1時40分、やっとお昼になった。
みんな1時50分には着く。
ご飯。
うれしい。
S氏「うれしそうな顔をして食べるね」
はい、もちろん。
Tさんも昨日は足が痛かったのに今日は歩けた。すごい。がんばった。

近露まで4人で舗装道路をてくてく歩く。
宿(月の家)着、4時20分、早かった。

お風呂が気持ちよかった。
夜の宴会?(私は飲まないけど)楽しかった。

今日のみんなの不思議。
「どうしてこんなしんどい道をお参りに来たのか?どんな御利益があったのか」












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