世界お遍路 千夜一夜旅日記

2002年06月01日(土) ★29番松尾寺打つ、小浜まで・・琵琶湖への道★

東舞鶴、トップイン発6時35分、鍵をフロントではなくて専用のボックス(フロントに人がいてもよ)にいれたり、お湯が余剰電力の利用なのでお風呂2回分しかない、とか・・いろいろと変わったところのあったホテル。でも、禁煙ルームを持っていた。(満員で私は入れなかったが)ビジネスホテルもさまざまだということがここまでくるとよくわかる。
旅館で食事付きもいいが、昨日も今日も、すぐ近くに大きなショッピングセンターがあったので、そこで食事をしたり、朝食を買ったり、野菜や果物の系の栄養補給の材料買ったりできた。欧米で、YHに泊まると、買い物して自分で作る、が基本なので私には違和感はない。それに、微妙な地域性をスーパーで探すのもおもしろいし。たとえば、ミネラルウオーターを売ってないとか、お寿司のネタが新鮮とか。
まあ、好きなモノを好きなように食べられるこの方が自分らしくていい。

今日は距離が出る。
で、気になる右足首の捻挫古傷にサポーターをした。そしたら、かえって痛いではないか。30分ばかりも歩いて取った。してもしなくても痛いんだったら、しないがいい。
今日は土曜なのでに中学生が自転車で行く。女の子はあいさつするが、男は無視、だ。部活なんだろか。
ウオーキングする人も多い。
おじさん二人が私に「どこいくん?あおばさんか?」と声をかけてきた。
はい、今日はその後小浜まで行くといったら、ここからでも35キロあるで、青葉山寄ってからいくんかい?えらいことや、といわれてしまった。
そうなのよね。
はい、わかってます、がんばります。

青葉山松尾寺.
今私が持っている徒歩地図の発行もとだ。
この地図がなかったら歩こうとは思わなかったし、岩滝であった「ありの会」の運転手さんにも住職によろしく、といわれているので是非、松尾心空師にお会いしたいと思う。
青葉山は、699メートルある若狭富士といわれるこのへんの名峰。
松尾寺派その山麓にある、馬頭観音が本尊のお寺だ。
この観音様のご真言て、なんかおもしろいんだけど、滅多にいわないからうまくいえない。
例のごとく、若干の山登り。なんと松尾寺の周辺には人家も20軒ばかりあった。まあ、標高280メートルほどだから、あってもふしぎはないが。
階段の長い、落ち着いたたづまいの寺。
手水のお水がおいしくて、何杯も飲んでしまった。
まだ、人も少ないのでゆっくりとお参りした。

納経所にいったら、なんとうれしいことが、待っていた。
西国を2回徒歩でまわられて、出かける前にいろいろと資料をいただいたり、助言をくださった、横浜南区シバヤマさんからメーッセジが届いていた。 
「よくがんばって歩きました。これから1週間は山坂も少なく歩きよくなりますので気をつけてがんばってください」
すごくうれしかった。
日記を読んでいてくださったんだと思う。
シバヤマさん、ありがとうございました。
とてもうれしかったです!
心配メールをくださる、友人知人も多い。これもありがとうございます。
応援があるから、ありがたい、力をもらう、としみじみと思う。

ご住職さまには、本があるから歩かせていただいています、とお礼を申し上げ、運転手のシラスさんにお会いしたこともお話しした。
どうしてもわからない、というところが時々ある・・・といったらにこにこと「勘やで」の一言。笑った。そうですね、そのニュアンスです、それで、やってきました。
ジュースをお接待でいただいた。おいしかった。本も、ともってきてくださったのだが。買い求めさせていただきました、といったらそうか、そうかとうなずかれた。シバヤマさんの話になって「あの人は歩くの速いからなあ」「そうなんです、そうなんです」。あの方は1日40キロ平気だからなあ。

松尾寺発10時。納経所の方が、本堂前の道を丁寧に教えてくださった。

ショートカットのために国道を歩くと決めている。もっとも、歩道があったら、の話だが。

高浜、大飯と、美しい海岸線、海。でも原発の基地だ。関西の電力の供給地となっている。そのせいでか、まちには立派な建物が多い。そして、原発近くの海が一番きれい、みたい。

黙々と歩道歩き、時々トイレや休憩に手頃な場所もあるし、今日は快適だ。しかし、あつい。黙々すぎて、ほとんど瞑想歩き、携帯がなったのも気がつかず、お昼のおにぎりを食べながら、着信がはいっていてびっくり。
今日、足もほとんど痛くない、おかげさまで。
こうなると、休み休みだったら結構歩けるぞ。
有効期限切れのゲンタミン軟膏が効いたらしい。

途中で、岡津製塩遺跡というのがあったので寄った。
このへんは「調塩」という、課税が大和朝廷から課せられていたのだという。
4時近く。まだ、10キロ以上距離が残っているのに寄り道とはこれいかにだが、好奇心には勝てませぬ。


いよいよ、国道はずれて、小浜までの海岸ぐねぐねルート。
どんな道かと思っていたら、なんと自転車専用道路。しかし、自転車の人には2人しかあわなかった。10キロもあるのに。なんか地元民には忘れ去られている感じの道だ。
さすがに疲れが来て足が痛くなってきている。
なにより、右足首が心配。
ふうふう状態で、6時50分、小浜駅前のビジネスホテルれんが亭着。明日は、一日休んで、大阪・徳島へ行くので駅至近のホテルとした。

8時過ぎに町に食事に出たら、居酒屋とスナックのみ。かろうじて、ラーメン屋をみつけてはいるがここも居酒屋状態。メニューにカレイの種類だけで4種もあった。こういうのを肴にプハー(ビール飲み音)をしたら極楽だろうが、巡礼中は酒断ちなので、はあああああ・・・・

アップする前に寝てしまった。あついと、体がすごく消耗する感じがする。
で、6/2日早朝アップでした。



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