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●一路、新潟への移動日。ところが、昨日渡されたはずの切符がどこにもない。 ♪カバンの中も机の中も探したけれど見つからないのに……とはじめは軽い気持ちで鼻歌など歌いながら……でも、あるはずのものが本当に見つからず、わたしは大阪→新潟→東京の新幹線代を全部自分で支払わなきゃならなくなった。3万5千円也。 ショックは大きく、皆が新潟の酒場に繰り出していくのを尻目に、ホテルの部屋で一人過ごす。突然の緊縮財政。 でも、この度のホテルはとても気持ちいい。いろんな旅の仕事をして、いろんなホテルに泊まってきたが、何がいいと言って、部屋が明るい。仕事机がしっかりしている。窓から日本海が見える。 たまった洗濯をしたり(いつものようにバスルームで手洗い!)、雑誌を広げてゆっくりとお風呂につかったり、のんびり。明日から初日を開けるまで、また4日ほど息がつけないもの。
●麻原彰晃に死刑求刑。この場合に限り、死刑制度の是非を問う必要もない。人として正しく悔いることを知らない者は、粛清されるべきだ。どんな手段をもってしても。 人を傷つける者を憎む気持ちが、歳をとるにつれて強くなってくるのを感じる。生きてくことの大変さを知れば知るほど、それを踏みにじる存在が許せなくなる。
●別件仕事を終え、遅い新潟入りを果たした恋人と、深夜の餃子、深夜のタンタン麺。食べたらすぐにも寝てしまいたい様子の彼。 パリ生活のため日本を離れるまで、とんでもない量の仕事を請けていて、わたしと過ごす時間も目減りしつつある。寂しいことこの上ないが、それがわたしと彼の現在だ。もちろん、彼を選んでいる自分の現在。わたしはわたしの、不可視の仕事をしなければ。
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