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2004年05月07日(金) 人と暮らしの矮小化。

●仕事場では、文字通り、劇的な瞬間とつきあうことが多い。心を揺さぶる大感情と接した帰り道、シブヤを歩いていると、ここにはなんと矮小化した人間、矮小化した生活が多いことよ、と思う。別にシブヤに限ったことじゃない、目に立ちやすい街だってことだけで、今の日本全体に蔓延していることなのだろうけれど。
 ささやかなこと、ささやかな暮らしが、わたしは好きだ。それでも、感情がささやかなぶれしか示さないわけじゃない。
 振れ幅が広くっても、静かな表出しかしない人だっている。

 問題は、貧相な想像力と甘い自己認識。他者との距離の読み間違い。人の矮小化は、だいたいそこら辺から始まるような気がする。

 そういうことを、こうしてここに曖昧に書いていても何にもならないのだけれど、このところこの国を賑わす事件を眺めていると、ついついこぼれてきてしまう。
 
●明日はお休み。このところ休みと言えば、心と体の疲れで使い物にならず、病院にお世話になったり家で寝込んでいたり。明日は久しぶりに、元気な状態で休める。
 来年の仕事の打ち合わせ一本と、夜には、次に仕事する俳優の主演作を観劇。……休みのような、休みでないような。でも、大丈夫。心は解放されている。


 


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