サミー前田 ●心の窓に灯火を●

2006年07月03日(月) みなきゃだめ

 七月三日に新宿ロフトで行われたロフト30周年イベントに行った。
  曽我部恵一バンドは今やサニーデイサービスのイメージとは対極ともいえる熱いむきだしのロックだ。昔から誰よりもたくさんレコード(音楽)を聴こうと努めてきた曽我部君がシンプルなロックンロールバンドを結成しツアーをしてる。彼がはじめて買ったLPがローリングストーンズだったことをふと思い出し、彼は変わったのではなく原点に忠実になっただけなのではないだろうか。。客席との自由な一体感はかつてのボ・ガンボスのライブの印象と重ね合わせてしまったほど。
 トリは久しぶりのエンケン&カレーライス、このバンドはメンバー全員がマグマのように爆発している(プログレのマグマではない)。何度も書いているが、いや本当にすごい。ヘヴィロックもフォークロックもアートロックもフリージャズも、もちろん邦楽も、ここでは純音楽として昇華している。東京でのエンケンはほぼ毎回行ってるが、この日の「不滅の男」はいつも以上に感動的。アンコールの東京ワッショイの後半では、トップにでたキャプテンストライダム、曽我部バンドもいりみだれてのワッショイ大会。東京ワッショイだけで30分くらいやってたのでは?
 「もうすぐ60歳なのに元気」って意味ではなく、エンケンのライブはすばらしい。心底泣ける。キャプテンストライダムのプロデューサーである松本隆はエンケンを観ず帰ってしまったらしいが、「若き頃の貴方に強い影響を与えてくれた人なんだから観なきゃダメだよ、松本先生!」と思ってしまった。


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