この秋、自分と深い関係の3本の映画が公開される。
「GSワンダーランド」 http://www.gs-w.jp/
カルトGSマニアでもある本田隆一監督がメジャーな世界に勝負をかけた究極のGS娯楽映画で、栗山千明はじめ超豪華俳優陣がGSを演じている。 オープニングから、岸部一徳の息子がザ・ライオンズになりきる「すてきなエルザ」である。栗山が赤松愛のようなアイドルを演じるザ・タイツメンの主題歌はなんと橋本淳=筒美京平の書き下ろし・・・とにもかくにも細部まで1968〜70年を感じさせるGS臭にまみれた作品。 音楽監督とデザインはサリー久保田で、ところどころ知り合いがかかわっている。 ちなみに俺は挿入歌のGS作品2曲の作詞も手伝っているのだ。ふふ。
「ロック誕生〜70's Movement」 http://www.rock-tanjo.jp/
これは、俺が制作に携わっている作品で、日本のロック黎明期、1971年頃から75年くらいまでのライブ映像を集め、関係者の証言を挟んだドキュメンタリー映画。既発表のものもあるが、なんといっても動くはっぴいえんどの映像が見られるのだ。それも5人編成時代!初期のハルヲフォンも!! 権利関係の問題もあり、泣く泣く収録できなかった映像もあり、物足りないよと思う人もいるだろうが、歴史的なシーンがこれだけまとまっているだけでも大きな意味を持つのではと思う。
「ロッカーズ」 http://www.punkmovie.net/ 1978〜79の日本のパンク黎明期のドキュメンタリー。当時ライブハウスなどでひっそり公開された自主映画だが、監督が死去していることもあり、なかなか陽の目を浴びなかった。これを観た高校生の自分は大いに影響を受けたものである。 しかしここで見られるフリクション、SS(しのやん在籍)のカッコよさは世界的に見ても類がないくらい凄い。スピード、ミラーズ、ミスターカイト、リザードなども収録。
この3本、GS→ニューロック→パンクと、ほとんど10年間くらいのあいだに日本で起こったロックの潮流なのだから、現代に比べるとなんと濃密で目まぐるしいことか。だって10年前の音楽状況ってほとんど今と変わってないよね。
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