夜、月を見ながら。
目次過去未来


2004年11月28日(日) 失敗談



昼過ぎ、文庫本の品出しをしていたら、レジのヘルプ音が聞こえたので行っ

てみるとレジ係がお客さんの問い合わせを受けていて、その後ろにもお客さ

んが待っていた。問い合わせを引き継ぐよりは僕がレジに変わりに入ったほ

うが良さそうだったので、そうすると、待ってましたとばかりに後ろのお客

さんが児童書をカウンターに置いて、お支払い態勢に。即座にその本をお預

かりして、「420円になります」と言ったところ、お客さんはなぜかお金

を出そうとしない。あれ?と思った矢先、お客さんはこんなことを言った。


「500円玉、本の上に載せておいたんだけど…」

えっ!?と思い、本を見たが500円玉は無い。レジ周りにも見当たらな

い。落としたのなら音がするはずだが、それらしき音も無かった。第一、僕

は本の上にあったはずの500円玉を見ていない。でも、見落とした可能性

もあると考え探したがやはり見つからず、結局見つけたら連絡するというこ

とになった。その後、レジ周りを入念に探したが見つからなかったので、僕

は早々にあきらめ、やりかけの品出しの続きに取り掛かることにした。で

も、店長はあきらめずずっと探していたので、ちょっと気が咎めた僕は「や

っぱありませんよね?」と声を掛けた。すると、店長が「もしかしたらエプ

ロンのポケットに入ってない?」と言ってきた。まさか…と思いながらも一

応ポケットをまさぐったところ…あった…。本の上に置かれた500円玉

は、本を持ち上げた時に滑り落ちて、なんと僕のエプロンのポケットにダイ

ビングしていたのだ。そりゃ音がしないはずである。ある意味、奇跡だが感

心している場合でもなく、すぐさま店内放送してもらって、お客さんに50

0円をお返しすることができた。あきらめなければなんとかなるもんであ

る。でも、こうして改めてみると、自分が持っていたにもかかわらず速攻で

あきらめた僕はかなり無責任な奴だなとちょっと反省中。


ピン作 |MAIL

My追加