夜、月を見ながら。
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2005年01月17日(月) 「愛とは何ぞや」

「愛」ってなんか特別で高尚な感情、って思ってしまう

ところが僕にはあるのだけれど、でもこれって錯覚だ。

というか、自分を、ひいては人間を特別で高尚な存在に

思いたいがゆえに、「愛」を数多ある感情の中から抽出

してありがたがってるだけなんだ。人間が特別な存在で

はなく、単なる動物の一種でしかないのは周知の事実。

だから「愛」にもたいした価値も意味もなく、人のもつ

単なる感情の一種でしかない。そして愛はどこにでもあ

るありふれたもの。だから、ある時、ゴキブリが現れて、

殺そうと古新聞紙を振り上げた時、もしかしたら自分の

不衛生がこいつの道を誤らせてしまったのかもしれない、

って思って躊躇したあなたの心に生まれたのは間違いな

く愛だろう。その愛はたとえ数秒ほどしか存在しなくと

も、ゴキブリ一匹の命を救うには十分だ。それでも叩き

潰されたなら、そいつは救いようのないバカだったとい

う、それだけのことだ。


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