けふの大福帳。


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2002年08月13日(火)    詩人の釣り餌


夜と月と猫は、詩人の釣り餌だと思ってた
そこらに撒いときゃ詩人が釣れる

夜の闇色、詩人はうたを描くだろう

月の銀色、詩人はうたを鳴らすだろう

猫の色色、詩人はうたを捧ぐだろう



・・・・が、どうだね。それが。
猫とはこのような動きをする生き物だったのか。
気ままに食べ、気ままに遊び、気ままに寝る。そうともそれは猫らしい。

だが、このように跳ね、飛び、噛み付く生き物だったのか。

人の手に噛み付き、両手でしっかりと押さえ、それを両足で蹴り上げる。
噛み付いた手を支点にぐるりぐるぐる、寝そべったままで回っている。

噛んでやる!噛む!噛み付かせろ!!
わにゃにゃにゃにゃっ!!

口を大きくあけたまま、噛みやすいようにと、両手は必死に宙をかく。

捕らえるんだ!口の中に押し込んで、牙であぐあぐ!捕まえろ!!
うにゃにゃにゃにゃにゃっ!!!


大きな口と、大きな目。
いったい詩人の釣り餌となりえる猫に、この子は成長するんだろうか。



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