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緑色のフェンス ひっぺがされたコンクリ 取り残されたマンホール 痩せた土からのびる草は少しばかり背が高くて、マンホールを隠すように生えてる。 白と黒の毛並みは、その中で動かない。 あんね、昨日は寝てるんだと思ったんだ。 今日は寝てるんだと思わなかった。 これから暖かくなっていくのにねぇ 気まま暮らしにはいい季節になっていくのにねぇ しんでるんだとわかると、見つめていらんないのはどうしてだろ 子にゃんをめっけて、近寄っていって、そいつが動かないのを知って 逃げ出したことが天佑にはある。 排水溝猫は、良いじんせいだったかな そんなことも考えずしんでったのかな なに考えて生きてたんだろ これは天佑の想像だけど きっと命に逆らわず、生きてたんじゃないかと思う なに考えてたかはわかんないけど 排水溝猫の体は、これからゆっくり朽ちていく 天佑はなんもせんかったな。 中途半端な心構えってやつで謝られても迷惑だろうし、排水溝猫に言いたいのは一言だけです。 「あたしあんたのことが好きだったよ」 なんもせんかった天佑の言い訳のように聞こえるかもしれないけどさ。 |
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