![]() 昼下がりのヘボショット 2005年08月28日(日)
秋菜は最近ゴルフにはまっている。20年ほど前にマイブームを経験してしまった僕は、もうゴルフに対する熱い思いはないが、秋菜はここ半年、ほぼ月イチペースでコース通いだ。 そんな秋菜に誘われて、日曜の午後、近くの河川敷コースでハーフだけ回った。車で20分ほどのパブリックコースだが、18ホール・パー72のちゃんとしたコースだ。 ドライバーが絶不調だった僕は、OBを三発叩いてトータルのスコアで秋菜に負けた。技術的にはなにひとつ劣ってないのに、コツコツとコース通いをしてきた秋菜に、コースマネージメントで負けたって感じだ。 この負けで、僕のゴルフ熱にもちょっぴり火が点いてしまったかもしれない。たぶん、今週中に新しいドライバーを買ってしまうに違いない。今度は短尺だ。飛距離は多少犠牲にしても、とにかくフェアウェーをキープすることが大事だということがわかった。 ゴルフ帰り、街道沿いのラブホでもうひとホールだけプレーしていかないかと誘ってみたが、あえなく断られた。今度は股間のクラブで、なんとかリベンジを果たしたかったのに。
実践英語 2005年08月26日(金)
昨日、地下鉄に乗っていたら若い外国人の青年二人組みが乗り込んできて、隣の席に座りました。大きなリュックを背負い、手にはガイドブックを持っていたので、一見してツーリストとわかります。 一人の方は、腰をおろすとすぐに地下鉄の路線図を眺め始めました。もう一人の方は何をするでもなく、ただボーっとしています。やがて、電車が「都庁前」に差しかかると、路線図を見ていた方が慌て始めました。 「ココデ乗リ換エルノカナァ?」(←もちろん英語で) 「ワカラナイヨ」 「タブン ソウダト思ウケド」 「ドウスル?」 いつもなら、見て見ぬ振りをするところですが、最近ちょっと英語熱が高まっていたので、ここはチャンスとばかり声をかけてみました。 「How far are you going?」(どこまでいくの?) 「上野ヘ行キタイ」(←もちろん英語で) と言って、路線図を指差しました。上野ならつい最近、夏実と国立博物館へ行ったばかりです。 「Ok, change train here. That one」 と、ホームの向かいに停まっている電車を指差しました。 僕の英語が完全には理解できなかったのか、青年は念を押すように 「アノ電車ニ乗レバイインダネ?」と(もちろん英語で)聞きかえしました。 「Yeah」と答えると、 「Thank you」と言い残して、脱兎のごとく電車から飛び降りていきました。 その後、あの青年たちがちゃんと上野に行けたかどうかは分かりませんが、「いいこと」したかもという思いとともに、一人勝手に心の中を爽やかな風が吹き抜けていくのを感じてしまいました。 と同時に、もっと頑張って英語の勉強をすれば、もっと「いいこと」があるに違いないという、邪悪な思いも心をよぎるのでした。ええ、単純に口説ける女の数が、数倍にふくれ上がるのですから。
5分ゲーム 2005年08月21日(日)
9日間の夏休みが終わりました。初っ端は九十九里、そのあと実家に帰省して、最後は湯沢でゴルフをしました。 これだけ長い間、夫婦で密着していると、互いの情も深まるというものです。すっかり熟成した愛情と欲情の狭間に揺れる日曜の昼下がり、夏実が出かけてしまったわずかな隙にも、二人の劣情はいとも簡単に燃え上がります。 夏実がいつ帰ってきもていいように、場所はリビングのソファーの上。最低限、パンツだけを下ろしての営みです。前戯から挿入、射精まで、所要時間はわずか5分。その5分の間に秋菜もしっかり頂上までついてくるあたりはさすが名コンビです。 事が終わって、そそくさとパンツを上げて、何事もなかったかのようにテレビで女子ゴルフなどを見ていると、夏実がちゃっかり帰ってきました。そのあとは、いつものように「ちびまる子ちゃん」と「さざえさん」が続きます。 いくつもの由無し事に紛れた、たったひとつの秘め事。とりあえず生きてることを実感した、とある夏の一日でした。
磁石になった夜 2005年08月14日(日)
夏休みのちょうど真ん中の週末、夏実の友達家族と一緒に九十九里へ行きました。昼間は海で泳いで、夜は海辺のコテージで一泊です。 夕食の後、二家族で酒盛りをし、さて寝ようかという段になったら、夏実は友達の方のコテージで寝たいと言い出しました。そんなの、もちろんOKに決まってます。 夏実の夏休みが始まってからというもの、夫婦水入らずの時間が持てずに、本当に苦悩の日々でした。このまま夏休みが終わるまで、禁欲の日々かと覚悟を決めかけていた矢先、突然訪れた神様のご褒美のような時間でした。 言葉には出さなくても、夫婦の気持ちはひとつです。僕はさっきまで開けっ放しだった窓を閉め、エアコンを入れました。秋菜は玄関の鍵を閉めるだけでなく、しっかりチェーンロックまでかけています。 長い間ご無沙汰だった僕たちの体は、いつの間にか強力な磁力を帯びていたようです。部屋の明かりを消し布団に入ると、二人のN極とS極はたちまちバチンとくっつきました。 ぴったりくっついて幸せにひたる僕たちでしたが、こういう神様からのご褒美には、たいていいつも試練がついてまわるものです。今回のそれは、コテージの遮音性がひどく悪いということでした。ちょっとした声でも、隣に筒抜けなのです。つまり秋菜は自らの願望と引き換えに声を奪われるという、人魚姫のような罰を受ける羽目になってしまったのです。 快感の発露としての喘ぎ声を必死に押し殺す秋菜。その苦悩を楽しむように、ありったけのテクを駆使する僕。海辺のコテージという非日常空間で繰り広げられる夫婦の営みは、いつになくサディスティックでストイックなものとなりました。 やがて、秋菜の中で規則正しいピストン運動を繰り返す僕の棒磁石。溜まりに溜まった磁力のせいで、発電量もいつもより多めです。最後に、白いスパークを秋菜の中に発射して、二人の夏の夜の狂宴は終わりました。 気がつけば、部屋の中にまで潮騒の音が聞こえます。寄せては返す波の音が、やがて秋菜の寝息と重なり合うとき、九十九里の夜は静かに更けていきました。
発音 2005年08月09日(火)
英語が上手くなりたい熱は、いまだ冷める気配がありません。 ヒアリング、リーディング、ライティング、スピーキングといろいろある英語能力のうち、今最も強化すべきはヒアリングであることは明らかです。相手の言ってることが理解できなければ、返す言葉がないのですから。じゃあ、何をどうすればいいのか。 最近仕入れたいろんな情報を総合すると「自分が発音できない音は聞き取れない」ということで、まずは正しい発音とアクセントを身につけることが重要なようです。 で、ここ何日か、発音に関する本やCDやDVDを駆使して、正しい発音とやらに取り組んではいるのですが、いまいち「カタカナ英語」からの脱却がはかれません。 もしかして、これが50歳の壁ってことなのでしょうか?(涙)
郵政解散を支持する 2005年08月08日(月)
この日記ではあまり政治的なことは書いてこなかったが、今回だけは言わせてもらう。 郵政民営化法案が否決された。結局、今の国会議員たちは日本の古い体質を変えようという気はないのである。いや、変わってもらっては困るのである。郵貯と簡保に集まる数百兆円の金を湯水のごとく使い、最終的には自分の懐に入れてきたこれまでの制度を、どうしても手放したくないのである。 亀井だの綿貫だの、郵政民営化に反対してきた議員たちの、揃いも揃った悪人面。まあ、荒井だけは悪人面というよりアホ面であるが。こんな悪人とアホを国会から追放するという意味で、今回の解散は全面的に支持する。 これまで僕は、自民党に票を入れたことは一度もない。しかし、次の選挙ではおそらく初の自民票を投じることになると思う。もちろん、選挙区の候補者の中に民営化賛成議員がいることが前提ではあるが。 今回の郵政問題で、民主党は完全に無能ぶりを露呈したと思う。とにかく、与党のやることには反対しておけという、旧社会党の体質そのままである。基本的に政権交代は賛成だが、次の政権では小泉さんにぜひとも頑張ってもらいたい。民主党政権はその後である。 とりあえず、以下の議員たちは絶対に落選に追い込み、郵政民営化にかける国民の意思を示そう。そして、解散はないからとのんびり構えている参議院議員たちの肝も冷やしてやろう。 ■法案に反対した自民党議員 ▽今村雅弘(佐賀2区) ▽小泉龍司(埼玉11区) ▽小西理(近畿) ▽滝実(近畿) ▽津島恭一(東北) ▽野呂田芳成(秋田2区) ▽藤井孝男(岐阜4区) ▽古川禎久(宮崎3区) ▽保坂武(山梨3区) ▽保利耕輔(佐賀3区) ▽松下忠洋(九州) ▽村井仁(北陸信越) ▽森岡正宏(近畿) ▽森山裕(鹿児島5区) ▽八代英太(東京) ▽綿貫民輔(富山3区) ▽城内実(静岡7区) ▽左藤章(大阪2区) ▽田中英夫(京都4区) ▽堀内光雄(山梨2区) ▽青山丘(東海) ▽衛藤晟一(九州) ▽江藤拓(宮崎2区) ▽亀井静香(広島6区) ▽川上義博(鳥取2区) ▽小林興起(東京10区) ▽武田良太(福岡11区) ▽能勢和子(中国) ▽平沼赳夫(岡山3区) ▽古屋圭司(岐阜5区) ▽松宮勲(福井1区) ▽山下貴史(北海道) ▽自見庄三郎(福岡10区) ▽亀井久興(中国) ▽熊代昭彦(岡山2区) ▽野田聖子(岐阜1区) ▽山口俊一(徳島2区) ■法案採決を欠席・棄権した議員 ▽小渕優子(群馬5区) ▽佐藤信二(中国) ▽斉藤斗志二(東海) ▽中村正三郎(南関東) ▽北村直人(北海道7区) ▽古賀誠(福岡7区) ▽近藤基彦(新潟2区) ▽福井照(高知1区) ▽望月義夫(静岡4区) ▽柳本卓治(近畿) ▽野田毅(九州) ▽渡辺具能(福岡4区) ▽高村正彦(山口1区) ▽梶山弘志(茨城4区)
縄文から弥生へ 2005年08月06日(土)
夏実の夏休みの宿題に、博物館へ行ってそのレポートを書くというのがある。博物館はどこでもいいというので、夏実と二人で上野の国立科学博物館へ行ってきた。 夏休みの特別展として開催されていたのが『縄文vs弥生』展。縄文時代と弥生時代の違いを、考古学と人類学の立場から比較したもので、学校の宿題云々を抜きにしてもなかなか面白いものだった。 ただ、宿題は理科から出されたものだったので、歴史というよりは科学として展示を見る必要があった。レポートのテーマとしては「炭素による年代測定」とか「DNAによる弥生人のルーツ」とかそんなところになるのかな。 まるで縄文から弥生に時代が変わるように、ここ半年ほどで夏実の心も急激に変化している。それは子供から大人への変化であり、親への服従から反発、依存から自立への大きな変革である。 確かに、中学生の娘と父親なんて、電車の中でも大して話すこともない。でも、こうやって一緒に博物館に来るあたり、まだ決定的に毛嫌いされてるってこともないようだ。
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