BIOっていうのは、ほかのよりちょっと高めだけどその分安全という食料品のこと。
1年ぐらい前、キャンプをしていたとき、早起きした友達♂が隣のテントの5歳ぐらいの女の子と仲良くしゃべっていて、彼がその子にりんごをあげようとしたら、
「いらない。私はビオしか食べちゃいけないの(Ich darf nur Bio essen)」
って言って断ったのを聞いて以来、BIOしか食べない人たちの(またはその親の)、
「それ以外は全て毒。そんなものを食べてる人は馬鹿。」
っていう目線がいやでBIOそのものを敬遠していた。
学校の友達にも「ビオ信者」がけっこういるけど、そいつらしょっちゅう体調崩すの。ひよわなんだよね。
かく言うマライケの家族もおばあちゃんも皆ビオを食べる人たち。先日、おばあちゃんちでグリーンピースから発行された小さな冊子を見せてもらった。
そこには有名であれば有名であるほど、つまりCMなんかでよく宣伝されてる会社ほど、食料品の安全性にまるで気を配っていない、という法則が示されていた。
というわけで、遅ればせながらビオにやっと開眼しまして、
まずBIOのジャガイモを試しに買ってみたら、これがやっぱおいしいのね。あまーいの。 トマトもおいしかった。
最近めっきり暖かくなって、うれしい。
マライケという親友のおばあさんを訪ねてきた。
フランクフルトから電車で40分ぐらいのGelnhausenというとても古い、小さな町に一人で暮らしているこのおばあちゃんは、今91歳。でもとっても元気。
庭には大きな畑があって、今回尋ねていった理由は、農作業。
マライケが「なんか畑で手伝うことあるでしょ?」と電話したら、「いつでもいくらでも手伝ってもらうことはあるわよ」とのことで、天気もいいので、じゃあ、と言うことに。
冬の間に伸びた雑草を全て刈り取り、土をやわらかくする(耕す)。堆肥の山を整理する、というのを二人で数時間でやったら、おばあちゃんはすごーい喜んだ。
この仕事は自分ではもう出来ないから、誰か来るまで待ってるんだ、と。これで、明日から畑にいつでも種をまける状態なんて、今日はうれしい日だ!と感激してくれたので非常によかった。
天気もよかったし、こういうことたまにするのは結構楽しい。気分転換にもなる。普段屋内にばっかりいる私達ですから。
そのあと、フランクフルトに戻って、二人でアマデウスのDVDを見た。ドイツ語吹き替えで。ドイツは基本的に映画を吹き替えで上映する。テレビでやるときも吹き替え。これには普段いつもは憤慨まくっているのだけれど、こういう場合に限り、賛成かも、と思った。
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