月の詩
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行く先が定まらない。 決意をしては、 ひるがえして。 いつまでも。 ゆらゆら揺れている。
誰かの期待に答えるんじゃなく。 ただありのままの自分でいたい。
後ろ、だけ。 背中、だけ。 いつも追いかけてる。
すれ違う気配だけを、 拾い集めてる。
人の輪の中で。 自分の位置を見失ったら。 もうそこにはいられなくなって。 輪からはじき出されてしまう。 私の居場所はもうそこにはない。 遠いと、そんな風に、 感じてしまうものね。
冷えた空気がはいりこんで。 冷たい雨の音がしている。 予感はあった。 予兆を感じていた。 風は強い。 嵐は止められない。 けれど嵐のあとには。 きっと、淀んだ空気は流される。
してしまえるなら。 どんなに楽かな。 消してしまいたい。 全部。
探す。 見つける。 全部。 一方通行。
もう、みない。 もう、おわり。 視線はどこか他所へ。 声はひろわない。 それでいい。 それがいい。
視線とか、声とか。 ほんの少しでも、 救われるものがある。
でも思い込みすぎないように。 私はいつも踏み止まる。
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