自分のことを、誰かに決めてほしいなんて、思うほどに、逃げたくなってる。甘えてしまいたくなってる。逃げたいよ、逃げたいよ。今、この場所から、ただ逃げたい。
毅然と顔をあげて、前をむいていても。ふとこの足下が、今にもくずれそうなほどに不安定なことに気付く。どれほど強がりでいても、自らの立つその足場のもろさ。それが現実。