鈴木めぐみの徒然マンガ日記
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今朝、何気なく新聞を開いて、思わず息を飲んでしまった。 「コミケ育ての親 米沢嘉博さん 死去」 享年まだ53歳。あまりにも若すぎる……その一語に尽きます。
昨年の学会発表で、はじめてキチンとお話する機会があって(その前にも 何度かお会いすることはあったんですが)、嬉しく思っていたのに。 私の発表テーマ「戦争と少女マンガ」でとりあげた作品は70年代のものが ほとんどだったので、「この頃はねぇ」というお話を、当時小学生だった 私はとっても興味深くうかがったのでした。
もっとさかのぼれば、私の卒論も少女マンガに関するものでしたが、当時、 少女マンガに関する文献は本当に少なくて、系統だった少女マンガの歴史を つづってある『戦後少女マンガ史』の存在は本当にありがたく、また、 論文を書く、というところを離れて1人のマンガ好きとしても、この本は 読みごたえがあって、いつか、「平成少女マンガ史」のように、続編を出して 下さるといいなぁとずっと思ってました。
もちろんコミケは、学生時代やOL時代にもとびとびにですが参加して いたし、少女マンガ戦士の会として何度かサークル参加したことも、いい 思い出です。
今年の手塚治虫文化賞では、あまりお話することができなかったのですが、 学会などでまだまだお会いする機会はあると思っていたら……。 こんなことなら、もっとお話うかがえばよかった。 さびしくて、そしてとってもとっても残念です。 今はただ、ご冥福をお祈りします。
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