マイクラスには自閉症気味で、とにかく何でも一番じゃないと気がすまない子(A君)がいます。例えば少人数学習をする際に移動した部屋で一番前の座席がいい、と泣く・・・だけならいいんだけど暴れたりとかするんですね。今日の一番大きなハプニングといえば、図書室の椅子という椅子をなぎ倒した挙句、注意した子を椅子を抱えながら追いかけていったっけ(遠い目)
・・・さて、とにかく生活全般において不器用なその子が、台拭き用の洗面器から水を大量に零し、自分の机ならともかくクラスの他の子(B子)の机をビショビショにしました。必死に「俺のせいじゃない!」と叫ぶA君に対し、周りの子は「俺のせいじゃない、じゃなくって!」と言うのですが、肝心のB子ちゃんがいねぇとりあえず教科書干そう!となって、干している時に・・・うぉ、B子ちゃん、アナタなんでこんなトコにいるんだい!?
「あのね先生、B子ね、心の中ではA君の事を許してるんだよ。」
そう私に笑顔で耳打ちしてから駆けていき、理路整然とA君に説いて謝らせるB子ちゃん。・・・ああ、すごいねぇ、子どもたちって。私なんかよりずっとずっと、自分たちで解決方法を知っている。そーだよなぁ、A君と付き合っているのは、私より皆の方が長いんだよねぇ。遥かに。
綺麗事ばかりじゃない。泣き落とす、泣かせる、褒める、・・・日常茶飯事すぎて、考える前に体が反応しているカンジ。私の未熟な魂が剥き出るこの職業には、恐ろしさも感じる。・・・でも。
こういうコトがあるから、教師ってやめられないんじゃないかって思う。助けるんじゃなくて、助けられる。感動させられる。そういうコトがあるから。