海小学校には某アジアの国より帰国なさった先生がいます。今となっては言葉すら滅多に省みられない「SARS」(スペルこれであってましたっけ?)騒動の直前に渡航し、騒ぎの渦中を現地で体験した先生です。その先生が、騒ぎについて話してくれました。
「日本で見送る人は皆マスクをしているのに、迎えに行く僕らがマスクしてないってびっくりされました。…でも、そんなのはまだいい方なんです。子どもの中には、日本の学校に編入するにあたって、『SARSが流行っている地域から来る子です』ってお知らせのプリントを配布された子どもさえいたんですよ。」
そのお子さんはわざわざ国際電話をかけてきて、「何にも悪い事をしていないのに」と泣きながらその先生に言ったそうで。
誰のための、何のための「安全」か。いつでも考えなければならない。そう思うのです…。